組織での生成AI利用は80.9%、ただしコア業務で成果実感は2割未満
うるるBPOの調査で、企業における生成AIの組繿利用が8割を超えた。一方で、活用は文章作成などの汎用業務が中心で、コア業務への展開には課題が残っている。
うるるBPOは2026年6月4日、「生成AI導入後の利用実態と課題に関する調査」の結果を発表した。
同調査は、従業員100人以上の企業に所属するビジネスパーソン1201人を対象に実施されたもので、「組織として業務で生成AIを利用している」との回答は80.9%に達した。個人での利用も82.8%と高く、企業内で生成AIの利用そのものは広く浸透している実態が見えてきた。一方、全社的に生成AIの導入や利用が推奨されている層でも、「日常的に利用している」は64.3%で、約3人に1人は月数回程度の利用にとどまった。
複数の生成AI導入が主流 高度な業務への展開は限定的
全社的に導入・利用が推奨されていると回答した1029人に利用ツールを尋ねた設問に対する回答は、「ChatGPT」が55.2%で最も多く、「Microsoft Copilot」が50.3%、「Gemini」が47.7%と続いた。主要な生成AIツールがいずれも約半数に達しており、単一ツールではなく複数を併用する使い方が広がっていることがうかがえる。
ただし、業務効率化や生産性向上を実感している業務は、個人・組織ともに文章作成や文章の言い換え、メール文のドラフト作成といった汎用(はんよう)業務が中心だった。組織で成果を実感している業務では「汎用生成AIチャットを用いた文章作成」が47.0%で最多となった一方、「業務プロセスの自動化」は15.3%、「顧客対応の高度化」は11.9%にとどまり、コア業務や高度な業務への展開は限定的だった。
組織で生成AIを活用する上での課題として最も多かったのは、「簡易的な業務には使えているが、コア業務には使えていない」の33.6%だった。これに「生成AI活用を推進・相談できる専門人材がいない」の30.8%、「従業員のリテラシーに差がある」の30.1%、「生成AI活用のためのデータ整備ができていない」の27.1%が続いた。導入や利用の広がりに比べ、活用を深めるための人材、運用、データ基盤の整備が追い付いていない構図である。
また、「活用に向き合う余裕がない」と答えた層では、生成AIを「かなり利用している」割合が44.7%で最も高かった。使っている人ほど改善や活用範囲の拡大に手が回らない状況も浮かんでおり、生成AI活用は導入段階から、活用を支える体制整備の段階に移りつつあるようだ。
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