和歌山県庁
シンクライアント環境では従来のメールソフトに重大な課題が……
IT利活用を効率よく運用管理していくためのシンクライアント環境導入。しかしクライアント型メールソフトの個人用フォルダがすぐにあふれてしまう。この問題の解決策は?
和歌山県庁の企画制作局にある情報政策課では、限られた人数で県職員のIT利活用を効率よく運用管理していくために2004年からシンクライアント環境を構築。ネットワーク班の運用負荷も軽減できると考えていたが、既存のクライアント型メールソフトはシンクライアント環境に完全には対応できないため、その運用に深刻な問題を抱えることになった。
課題
クライアント型メールソフトでは、クライアントとして利用するPCのHDDにメールを管理するフォルダを作成する。ところが、同県庁のシンクライアント環境では、ファイルサーバ側に容量を制限した仮想ディスクを用意していたので、メールを大量にやりとりする部署や個人のフォルダが、短期間であふれてしまう障害が頻繁に発生。また、職員は3種類のメールアカウントを使い分けるという利用面での課題も抱えていた。
解決方法
メールシステムの総合的な運用負担を軽減し、シンクライアント環境に適合しない機能の問題を解決するため、Webメールシステムへの切り替えを検討。複数のWebメールを検証し、既存のクライアント型メールソフトに近い操作感を持ち、県庁のポータルサイトにメールの情報を表示できるAPI機能、シンクライアント環境で利用しているシングルサインオンサーバとの連携機能などが標準機能として用意されているActive! mailを採用した。
効果
Active! mailに切り替えたことで、クライアント型メールソフトで発生していた個人用フォルダの管理に関する問題は解決、職員が複数のメールアカウントを使い分ける際の利便性も大幅に向上した。受信済みのメールのうち添付ファイルのみを削除できる機能を追加し容量対策とし、情報セキュリティの観点から、ユーザーが設定できるメールの自動転送先をドメイン名で制限する機能も追加。メール誤送信を防止する取り組みも進行中だ。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | 業務効率化 |
業種 | 政府・官公庁・団体 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2012年 |
提供企業・製品
導入製品名:ビジネスWebメールソリューション 「Active! mail」
提供企業:株式会社クオリティア
掲載日:2024/03/11
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