大和地所レジデンス株式会社
コストを極力抑えて、大量の顧客情報の安全な管理・運用を実現
大量の顧客情報を扱う企業では、大切な顧客情報の管理・運用をどのように行っているのだろうか。大和地所レジデンスのPマーク取得に至る取り組みを紹介しよう。
不動産取引を手掛ける大和地所レジデンスでは、業務で扱う大量の個人情報をどのように管理・運用していくかが課題であった。そうした中、個人情報保護法が施行されたことにより個人情報の取り扱いに対する法的な基準が明確化されたため、同社ではPマーク取得を計画、システム対応を進めていった。同社の取り組みと業務改善プロセスを紹介する。
課題
大和地所レジデンスでは、2005年4月の個人情報保護法の全面施行にあたり、業界に先駆けプライバシーマーク(Pマーク)の取得を計画。しかし、審査で重要視される技術的な安全管理措置の1つであるログの取得・監視の仕組みが整っていなかった。さらに、個人情報を大量に扱うため、メールのログを確実に取得できる証跡管理が必須だったが、PCにソフトを導入することによる動作への影響やコスト増加の懸念があった。
解決方法
同社では、メールログを確実に取得できるのか、余分なセキュリティ機能によってPCの操作に制限がかからないかなど、さまざまな観点から製品を検討。Pマークへの対応はもちろん、同社が必要とする全ての種類のログ取得を、ユーザーに影響を与えず行えるかといった点を検討し、ログ取得に特化した製品を採用した。
導入にあたっては既存のシステムとの相性が懸念されたが、同製品のサポート体制により問題なく解決できたという。
効果
クライアント操作ログ管理ソフトウェアを導入してログ取得・監視の仕組みを構築したことで、業界に先駆けてPマークの取得を実現することができた。
また、情報漏えいなどの重大なインシデントが発生した際に、確実に証跡をたどることができるトレーサビリティーを確立。加えて、社員がログを取られていることを意識することで情報漏えいに対する抑止効果にもつながっているという。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | 法規制・CSR・ガバナンス |
業種 | その他業種 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2005年 |
提供企業・製品
導入製品名:MylogStar(マイログスター)
提供企業:株式会社ラネクシー
掲載日:2023/12/05
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