パフォーマンス診断の基本機能とは?
例えば、Webサイトのパフォーマンス診断の場合、サイト構造マップを作成し、それをベースに、基本的なユーザビリティ・アクセシビリティ診断とナビゲーション構造診断を行う。また、競合他社(5社前後)を選定し、コンテンツの充足度を比較調査したり、当該サイトで不足する情報や訴求の足りないコンテンツを洗い出す。
一般的なアプリケーションやデータベースなどのパフォーマンス診断では、次のような機能・手順で診断が行われる。
●情報収集
スナップショット機能などを使って、ある期間に処理された統計情報(例えば、メモリのヒット率、データのリード・ライトなど)を収集・蓄積する。
●データ分析
パフォーマンスが劣化した原因を分析する。
●レポート作成
分析結果をみやすいグラフなどで表現しながらレポートとして出力する。
パフォーマンス診断の導入メリットとは?
パフォーマンス診断を実施すると、次のようなメリットを享受できる。
●パフォーマンス問題の原因がわかる
業務アプリケーションやネットワークなど、重要なシステムのパフォーマンスが期待どおりになっていない場合、その原因を特定することができる。
●パフォーマンス改善のためのポイントがわかる
原因がわからない場合、どこから手をつけたらよいのか分からなかったが、例えばデータベースのチューニング方法やネットワークの必要帯域などが見えてくる。また、ベンチマークテストを実行することで、現在のパフォーマンスを数値でレポートしてくれる製品もある。こうした製品の場合、さらにパフォーマンスの改善対策を実施した場合、どこまでパフォーマンスが改善されるか、その予測値も明示してくれる。