肥後銀行
サーバの負荷軽減と利用者環境の維持の両立を可能にしたツール
増強の繰り返しで対応してきたファイルサーバに限界が……。サーバの負荷軽減とファイル再利用を両立するために、肥後銀行が活用したツールの“ある機能”とは?
肥後銀行では、2001年から情報系システムのターミナルサービス環境を整え、サーバベースドコンピューティングを追求。プログラムもデータもセンター側に集中させて管理運営してきた。2012年にサーバ、OSの更改とともに全面的に仮想化を導入し新基盤構築を計画。その新基盤に必要なのが、ファイルサーバを総合的にコントロールできる体制だった。
課題
全てのプログラム、データをセンターのサーバに保存するため、ファイルの量は膨大なものに。サーバが容量の限界に近づくとその都度利用者にファイル整理を依頼し、それでも耐えきれなくなると、サーバを増強するということが繰り返されていた。PDF化や画像添付などによってファイル1つ1つの容量も大きくなり、サーバの負荷はますます増大。その都度サーバを増強するのではなく、課題を根本的にクリアする方法が求められていた。
解決方法
利用者に不要なファイルを削除するよう依頼しても、証拠物の確保などの理由からなかなか消せない。だからといって、全てを自動的にファイルサーバから長期保存用サーバに移動してしまうと、業務上困ってしまう。同社のニーズを製品メーカーに伝え、“ファイルを自動的に移動後、元のフォルダにショートカットを残す”というオプション機能が追加された。結果、サーバの負荷軽減と利用者環境の維持の両立が可能になった。
効果
初回のファイル移動では、全体容量の約2割、データ数で約3割にあたる約120GBのデータをファイルサーバから削減でき、バックアップ時間の短縮にも成功。また、各ファイルの文書形態や容量、使用状況を把握したことは、その後の新基盤移行に大いに役立った。
サーバに余裕ができたことで同行のペーパーレス化も問題なく促進。各端末のマイドキュメント利用を廃止しサーバに集約することで、“データは共有財産”という意識も高まった。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | 業務効率化 |
業種 | 金融業・保険業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:ファイルサーバスリム化 「活文 File Server Optimizer」
提供企業:株式会社日立ソリューションズ
掲載日:2017/12/15
更新日:2019/03/22
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