明和会 中通総合病院
10Gbps採用で動画にも対応。新院内ネットワークを低コストで構築
新院内ネットワークは高速/広帯域化に加え、ノンストップの安定稼働が求められた。万一ネットワークが停止すれば電子カルテや医療情報システムを利用できなくなるからだ。
秋田市の中通総合病院が行う医療活動の基盤となるのは、医療情報システムと院内ネットワークである。同病院では1991年に医事会計システムが稼働、さらに2012年から電子カルテシステムが稼働を開始。医療情報環境の整備と合わせて、院内ネットワークを構築、運用してきたが、ネットワーク機器が老朽化してきていた。
課題
中通総合病院では、院内ネットワークを構築、運用するためのネットワーク機器が老朽化し、障害の発生や機器ベンダー拠点の県外移設で障害発生時に即応できないといった課題を抱えていた。CTやMRIで撮影された画像データは患者一人当たり数百MBにも及ぶ。診療室などから大量の画像データを参照したり、心臓カテーテル検査などの動画を診療時に参照するために、院内ネットワークの高速/広帯域化は診療に不可欠となっていた。
解決方法
同病院は、院内ネットワークを高速/広帯域化するため、ネットワーク機器の全面刷新に踏み切った。ネットワーク機器の選定にあたり、高速/広帯域、高信頼性といった性能面に加え、導入/維持コストやサポート体制などの運用面を要件に、複数の事業者の提案内容を比較検討。その結果、院内ネットワークのコアスイッチからエッジ、無線AP接続用のPoEスイッチまで、日立金属の「APRESIAシリーズ」の導入を決定した。
効果
オールAPRESIAで構成される新院内ネットワークは2013年12月に稼働を開始。大容量データの動画も快適に参照できているという。医師や看護師からサーバレスポンスに関する苦情もなくなり、また以前は起きやすかったループ障害も、APRESIAはループ防止機能を標準搭載しているため、自動的にループポートの通信を局所化できている。また10Gbpsを採用したことで、今後7~8年間はリプレースの必要なく機能の拡張が行えるという。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
---|---|
課題 | システムリプレース |
業種 | 医療業・福祉業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2013年 |
提供企業・製品
導入製品名:イーサネットスイッチ「APRESIAシリーズ」
提供企業:APRESIA Systems株式会社
掲載日:2018/11/05
更新日:2019/01/07
掲載内容は掲載日、更新日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。