KDDI
クロスオーバー型スイッチで、物理と仮想の柔軟な融合を実現
KDDIが提供する法人向けクラウドサービス。その新機能リリースの裏側には、物理と仮想の融合を実現するネットワークスイッチの存在があった。
KDDIでは、法人向けクラウドサービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)」において、クラウド上の仮想サーバとデータセンターに設置した物理機器を同一セグメントで利用可能にする新機能「データセンターコネクト」をリリース。物理と仮想が柔軟に融合した大規模環境実現のため、クロスオーバー型スイッチの採用を決断した。
課題
イントラネット網と閉域接続できる法人向けクラウドサービス KCPSに、クラウド+物理機器のハイブリッド環境を手軽に利用することができる新機能「データセンターコネクト」をスムーズに利用するには、KDDIのハウジングエリアにユーザーの物理機器を設置し、KCPSのサイト間を同一のIPアドレスでつなぐ必要があった。KCPSのサイトとハウジングエリアを安全かつシームレスにつなぐL2接続機能を持つネットワークスイッチが不可欠だった。
解決方法
KCPSとハウジングエリア間のL2接続を実現する上で、当初はVLANでL2接続する構成も検討。だがVLANは仕様上約4000個までしか作成できず、KCPSの大規模なサービススケールには合わなかった。そこで1600万のネットワークに対応可能なVXLAN機能を持ち、シンプルなスケールアウトも可能、既存環境にも影響を与えることがないアラクサラのクロスオーバー型スイッチ「AX4600S」を採用。VXLANゲートウェイとして2つのサイトに設置した。
効果
AX4600Sによりネットワークを一括管理できたことで、仮想サーバが別のシステムへ移行する際、同じVLANのゾーンにあるものなら別のVLANへ容易に移行でき、ネットワークを変更するときも対応しやすく、シンプルな管理が可能になった。データコネクトのリリースにあたって、柔軟なシステム設計、ネットワークの一括管理などシームレスなネットワーク環境が実現したことは、今後サービスを拡充していく上でも大きな成果だという。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 通信サービス業 |
部署 | 情報システム部門(開発系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2016年 |
提供企業・製品
導入製品名:クロスオーバー型スイッチ「AX4600S」
提供企業:アラクサラネットワークス株式会社
掲載日:2018/11/05
更新日:2019/01/07
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