群馬大学医学部附属病院
100Gクラス対応スイッチで、止まらない医療情報ネットワーク構築
“止まらない医療情報ネットワーク”を構築するためにシステムのレスポンスを大幅に向上し、同病院の診療スピードアップを強力に支援するスイッチとは?
1日平均約2000人の外来患者と年間約1万5000人の入院患者の診療を行う群馬大学医学部附属病院。電子カルテなど病院情報管理システムの更新に合わせ、ネットワークの再構築に着手。コアスイッチとデスクトップ端末を光ファイバーでつなぐFTTD(Fiber To The Desktop:光直収ネットワーク)の導入により、複雑化したネットワーク管理を一元化した。
課題
1998年にオーダリングシステムを、2009年に電子カルテシステムを導入し、早くから電子化に取り組んできた同病院だが、患者と病院スタッフの数が急速なペースで増加しており、既存システムの性能や機能が追いつかなくなってきていた。ハブを使って各診療室にネットワークを分岐していたため、複雑でネットワーク機器の管理が難しく、機器やネットワークに障害が発生した際も、故障箇所を探して切り分けることが困難だった。
解決方法
スループットを高速化するため、病棟間およびスイッチ間の接続は全て10Gbpsの光ファイバーに増強し、外来棟にあるサーバ室と各診療室の間を光ファイバーで直接つなぐFTTDを採用。これにより、ネットワークをシンプル化し、一元管理を実現。さらに外来棟のサーバ室にあるコアスイッチにはシャシー型の「AX8632S」を採用。1台の装置に2台分の機能を実装したフォールト・トレラント・アーキテクチャによって装置内二重化を図った。
効果
これまで別々に存在していた病院情報管理システムと医療用画像システムを、仮想化によって物理的に集約し、ルーティング(L3)をコアスイッチに集中。これにより、敷設コストが高い建屋間の回線の集約が可能になり、最適なコストでネットワーク全体の冗長化が実現した。これまでの管理負荷も軽減され、システム全体のレスポンスも大幅に向上。診療や事務作業がスピーディーになり、患者を待たせる時間も短縮された。
事例概要
企業規模 | 大企業向け(1001名以上) |
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課題 | システムリプレース |
業種 | 医療業・福祉業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | 2015年 |
提供企業・製品
導入製品名:AX4600S、他
提供企業:アラクサラネットワークス株式会社
掲載日:2018/11/05
更新日:2019/01/07
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