サイバーインシデント対応演習サービス

起こってしまったときに正しく速く判断し対応するための事前対策

　日立ソリューションズが提供する「サイバーインシデント対応演習サービス」は、インシデント発生後の判断力、対応力を高め、事業やブランドへのダメージを軽減させるための演習サービスだ。いつどこでインシデントが発生してもおかしくない今日、対応手順書を整備している、インシデント対応の専任チーム「CSIRT（Computer Security Incident Response Team）」など体制も準備済みという企業が増えているが、むしろ「対応手順書を整備していたのに」適切な対応が行えず、被害が拡大してしまったというケースが後を絶たない。そのような“対応”の課題に対し、インシデントの疑似体験を通じて組織的なインシデント対応能力を向上するのが、本サービスだ。

■想定した対応フローに沿って実際の指揮系統をチェックする「シミュレート型」
　シミュレート型は、インシデント発生以降のアクション・フローを、インシデント対応を行う各部署の担当者が時系列でシミュレートする演習サービス。具体的なインシデントシナリオによる検証を通じて、対応手順の定着を図り、手順のぬけ漏れを洗い出す。さらにユーザー企業の組織力を評価、検証し、改善提言を含めた報告を行う。

■想定外の事態への対応力を鍛える「インジェクト型」
　インジェクト型は、企業内で発生し得るインシデントを疑似的に体験することで、経営層やマネジメント層のインシデントに対する判断力、指導力を鍛える演習サービス。講師から次々と与えられる条件、情報（インジェクト）への対応をグループで討議することで、インシデントに直面したときの対応力、応用力を高め、組織的課題の把握が可能になる。

　期間は3カ月程度で、セキュリティコンサルティングや緊急対応で実績のあるコンサルタント陣が講師を務める。ユーザー企業個別のシナリオでリアリティーのある演習を実施し、客観的な評価と改善に向けての提言を得られる点が、本サービスならではのメリットだ。