三重大学医学部附属病院
RFID読み取りハンディターミナルで看護環境も患者環境も改善
三重大学医学部附属病院は、従来使用していて問題のあったPDAにかわり、「iPod touch」ベースでRFIDまたはバーコードを読み取る2種類のハンディターミナルを導入した。
従来のPDAでは、検体の照合が不可能、iPod touch単体では読み取り精度が悪くインシデントが発生するなどの問題があった三重大学医学部附属病院は、「iPod touch」をベースに、RFIDまたはバーコードが読み取れる2種類のハンディターミナルへとリプレースした。照合エラーが削減され、作業時間が短縮されたほか、寝ている患者に負担のかからない照合も可能になった。
課題
従来、PDAと、「iPod touch」に装着するジャケット型のPDAを使用していた同院。PDAは注射や輸血との三点照合はできるが、検体の照合はできず、また、iPod touchは検体の照合もできたが、読み取り精度が悪く、結果的に検体の照合がされずに検体を取り違えるというインシデントを発生させていた。
巡回時には数に限りのあるPDAを取り合う状態。また、大きくて重いため液晶パネル破損などのトラブルも多かった。
解決方法
総務省が発表した平成27年度「電波の医療機器等への影響に関する調査」報告書で、ハンディタイプのRFIDリーダーがICDに全く影響しないという結果を受け、医療現場での積極的な活用を模索していた同院。iPhone/iPod touchに装着するだけで、RFIDまたはバーコードが読み取れる2種のハンディターミナルを導入した。バーコードの読み取り精度は向上。RFタグでは1対多での照合が可能になり、特に検体照合時間が短縮された。
効果
以前はエラーが多かった照合も今はスムーズにでき、時間の短縮に加えてインシデントの減少も期待される。また、スマートフォン世代の若い看護師が多いので、褥瘡(じょくそう)などの写真をカルテに連携させるといった、iOSの機能も有効活用できている。
現場では、RFIDの活用によって夜寝ている患者のリストバンドを布団の上からも照合できる、複数のスピッツ管の照合が一度にできる点などが評価されている。
事例概要
企業規模 | 中堅中小企業向け(101~1000名) |
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課題 | 業務効率化 |
業種 | 医療業・福祉業 |
部署 | その他事業部門 |
地域 | 国内 |
導入年 | 2017年 |
提供企業・製品
導入製品名:AsReader
提供企業:株式会社アスタリスク
掲載日:2018/11/28
更新日:2019/01/29
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