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サーバー仮想化

1台の物理サーバーを複数台の仮想的なサーバーに分割して利用する仕組みのこと。それぞれの仮想サーバー上で、異なるOSやアプリケーションソフトを動作させることができ、仮想サーバーをあたかも1台のコンピュータのように独立させて使用することができる。

サーバー仮想化の基本機能とは?

サーバー仮想化の基本機能は以下のとおり。
●仮想サーバーのエミュレート
物理サーバー上にて仮想化ソフトウェアを動作させて「仮想サーバー」のハードウェアをエミュレートし、さらにその上でゲストOSを動作させる。物理サーバーのホストOS上で仮想化ソフトが動作している場合は「ホストOS型」のサーバー仮想化、物理サーバーにホストOSがなく、直接仮想化ソフトが動作している場合は「ハイパーバイザ型」のサーバー仮想化とされる。

●エミュレートによるハードウェアのファイル化
仮想サーバーは物理的なハードウェアをすべてエミュレートしている。つまりすべてが「ファイル化」されている状態。一般のデータファイルと同様に、保存したりコピーしたりすることで、仮想サーバーをバックアップしたりテンプレート化したりして運用することが可能となる。

サーバー仮想化の導入メリットとは?

サーバー仮想化の導入メリットとしては、主に以下の4つが挙げられる。
●仮想サーバーの複製
仮想サーバーのスナップショットを保存することで、その時点の仮想サーバーと全く同じ仮想サーバーをコピーしで稼働させることができる。アプリケーションやシステムのテストといった、本来のサーバー環境に問題が起きては困る状況ではコピーされた仮想サーバーの存在が大きく役立つ。

●物理サーバーの延命
ハードウェアの老朽化、ソフトウェアのバージョンアップ停止などでシステムの寿命が訪れた場合でも、「P2V(Physical to Virtual)」機能によって物理サーバーを仮想化することで従来どおりの運用が可能となる。

●ライブマイグレーションによるハードウェアメンテ
増強や修理などで、どうしても物理サーバーを停止する必要がある場合、ライブマイグレーション機能を使って現時点での仮想サーバーを別ハードウェアに移動する。これによって仮想サーバーを停止することなくハードウェアのメンテが可能となる。

●サーバー調達の時間を削減
物理サーバーを新規に稼働させようとしたとき、ハードウェアやOSなどなどサーバー環境を整えるのはある程度の時間がかかるもの。そのてん仮想サーバーなら即時サーバーを調達できる。ビジネスの拡張にも柔軟に対応するのが仮想サーバーなのだ。