事例

株式会社ソリトンシステムズ

株式会社ソリトンシステムズ

複雑化したネットワークへの特効薬「SDN」に加えるもう一工夫とは?

複雑化した院内ネットワークの刷新に挑んだ住友別子病院。運用を効率化するSDNの採用に加えて、認証によるセキュリティ強化、DHCPにより簡便なネットワーク接続も可能にした。同事例から今後のネットワーク更改のポイントを読み解く。

要約

 がん診療拠点として地域最大規模の施設を擁し、愛媛県で長い歴史を持つ住友別子病院。築50年を経た施設の建て替えを機にITシステムの刷新に着手した。従来のシステムはその時々の国の施策への対応や新技術の導入を繰り返しているうちに複雑化。殊にネットワークインフラは、使途ごとに用意された5つのネットワークが物理的に分離されており、運用の効率化が課題となっていた。

 一般に外的要因により設計変更が頻繁に行われる院内ネットワークは、物理配線の維持管理に多大なコストが発生する。また、多様な端末を安全かつスムーズに接続させることも難しくなる。今回のネットワーク刷新に当たって物理ネットワークを統合。SDN(Software-Defined Network)で論理的に制御する方式を採用した。SDNであれば設計変更への対応が柔軟になり、運用を効率化できる。

 また、端末を安全にネットワークに接続させる仕組みとしては、医療機器を含めた多様な端末に対するMACアドレス認証環境を、DHCPサーバと共に構築。これにより運用効率とセキュリティを両立するネットワークを実現できたという。本資料では、同病院のインフラ刷新の取り組みを詳しく紹介する。

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