リコージャパン株式会社
HAとイメージバックアップで重層的な障害復旧体制を確立
障害発生時のシステム復旧には多くの手間と時間がかかるため、事前に適切な体制を確立しておく必要がある。業務停止時間を最小化するための仕組みとは?
リコージャパン パブリックサービス本部では自治体の戸籍関連事務サーバの構築、管理運用を担当している。業務を止めることが許されないという公共サービスの性質上、障害発生時の業務継続性を高めることは必須であった。業務停止時間を最小化するための高可用性の確立とその体制の維持・継続のために同社が採用した方法を紹介する。
事例概要
自治体の戸籍関連事務手続きを担う「リコー戸籍情報システム」。サーバに入力されたデータは毎日法務省に電送されるが、自治体単位のサーバやデータは各々で管理されている。このため、障害が発生した場合でも戸籍手続きの業務が停止しないよう、迅速な復旧が行える体制を構築する必要があった。
しかし従来の方法では、障害発生時のフェイルオーバー後のクラスタシステムの再構築にあたって、OSの再インストールやデータベースの同期を一から行う必要があり、操作が煩雑な上に半日以上かかることもあった。
そこで同社では、より迅速な対応が行えるシステムを検討。高可用性(HA)を実現するための「クラスタリング」と、フェイルオーバー後にクラスタシステムを迅速に再構築するための「イメージングバックアップ」を組み合わせたソリューションを採用した。
これにより、もし障害が発生したとしても業務停止時間を最小限に留められると共に、その後の障害対策としてのクラスタシステムの再構築も、サーバ1台なら1時間程度で完了できるようになった。
事例概要
企業規模 | 企業規模問わず |
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課題 | BCP・DR |
業種 | 情報サービス業 |
部署 | 情報システム部門(運用系) |
地域 | 国内 |
導入年 | - |
提供企業・製品
導入製品名:ActiveImage Protector plus CLUSTERPRO X
提供企業:株式会社 アクティファイ
掲載日:2024/07/22
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