ファイル転送の基本機能とは?
ファイル転送ツールの提供する機能としては、主に以下の4つが挙げられる。
●ファイル送信時のセキュリティ設定機能
送信するファイルを選び、必要に応じて相手先へのメッセージを入力するが、このメッセージもファイルと共にSSLで暗号化されてサービス業者のサーバにアップロードされる。
●誤送信予防機能
製品によってはファイルをアップロードした後、ツール側から送信者に対して送信の可否を確認する運用フローを設定できる機能を提供している。
●ファイル受信機能
ファイル受信側には受信通知メールが届き、該当URLをクリックして受信用の画面を表示し、送信者から伝えられたパスワードを入力することで、目的のファイルをダウンロードすることができる。
●送信履歴管理機能
送信履歴をユーザだけでなく管理者がツールの標準機能を利用して管理することができる。送信ファイルそのものをアーカイブして保管できるツールもある。
ファイル転送の導入メリットとは?
ファイル転送ツールを導入するメリットとしては、主に次の3つが挙げられる。
●企業内/企業間での安全かつ効率的な情報送受信の実現
ファイル送信ツールは通信経路のSSL暗号化、暗号化された状態での保管、利用者権限のポリシー運用、送信履歴の記録と監査といった機能を備えている。送信手段も一本化できるため、管理工数がかからず、運用設計により業務効率を従来よりも向上できる可能性が高い。
●多数ユーザ/大量ファイル送信に対応し、ログ監査の送達確認も可能
メールサーバやファイルサーバの増強の必要なく、多数ユーザによる大量の大容量ファイル送信が可能になり、ログあるいは送信内容を取得/保管しておくことにより監査への対応が可能になる。
●送信/受信の権限や条件を制限できるため、ポリシーに従って運用できる
送信者の権限、受信者の条件を絞り、会社のポリシーに準じた送信しかできないように制限ができる。