超高速開発ツールでユーザー部門の要件を柔軟かつ迅速に満たす

事例概要

　お茶漬け海苔やふりかけ、即席みそ汁など多くの身近な食品を製造・販売している永谷園。製品に印字されている賞味期限のチェックや、賞味期限の管理表への転写などを従来は人手で行っており、作業効率が悪い上に人為的ミスのリスクも抱えていた。また、賞味期限の管理表は3年間保管する必要があり、問い合わせがあった場合は膨大な管理表の中から該当するものを探さなければならない点も問題であった。

　そこで同社は、賞味期限の印字ミスを防止する「賞味期限確認システム」の開発に着手。iPadの活用を視野に入れていたため、開発に割ける限られた人員の中、iOSで稼働するアプリを開発できるツールを検討し始めた。

　初めの打ち合わせのわずか1週間後にはプロトタイプを作成し、要望に合わせて修正していく内にさまざまな要件があぶり出されてきたという。現場に最適なICT環境を整備できた同社は、開発時に要望に対して柔軟かつスピーディーに対応できたこと、開発スピードが速かったことが成功の要因だと振り返る。