レポート

PTC ジャパン株式会社

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「技術伝承」がタブレットから始まる――製造業で広がるARの可能性と市場

ARが映画やゲームの話題であった時代は過ぎており、既に技術伝承や作業効率化、工程伝達などに大きな力を発揮しつつある。「様子見の企業は取り残される」という報告書を入手し、製造業にとってARが必要であることを確認頂きたい。

要約

 製造業において大きな問題である技術伝承。直接的な技術はもちろん、無形のノウハウや従業員同士の暗黙知などは失われてしまうと、取り戻すことはほぼ不可能だ。その対策として、文書化などが行われているが、そうした手法でこれまでの技術やノウハウは引き継がれていくのだろうか。

 そのなかで注目され、2018年に全世界では80億米ドルの投資が見込まれているのが拡張現実(AR)だ。ARが映画やゲームの1トピックであった時代は過ぎ去っており、現実と仮想を重ね合わせ、その橋渡しをすることで技術伝承や作業の効率化、工程の正確な伝達などに大きな力を発揮しつつある。

 ARというとHMDを連想するが、いまはタブレットがあれば、現実と仮想の重ね合わせは行える。PTCの産業向けARソリューション「Vuforia」はAR環境の構築、コンテンツの作成と閲覧を素早く行えるAR技術のデファクトと呼べるもので、閲覧ソフト「Vuforia View」はタブレットやスマホで動作する。

 このように製造業にとってARは身近な存在となりつつあり、米IDCは「ARは既に実用段階にある」「様子見の企業は取り残される」という報告書を発表している。ぜひ入手し、製造業にとってARが必要な要素であることを確認頂きたい。

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