キャンペーンの業務プロセスを統合し、月次運用を最短30分に短縮

ヤフー株式会社

キャンペーンの業務プロセスを統合し、月次運用を最短30分に短縮

ヤフーでは、有料会員向けキャンペーンの企画から運用開始までにかかる期間の短縮や、データの重複入力の解消などを目的に、BPMなどを用いて業務プロセスを統合した。

  • 業務効率化
  • 情報サービス業
  • 情報システム部門(開発系)
キャンペーンの業務プロセスを統合し、月次運用を最短30分に短縮

ヤフーでは、有料会員サービスにおけるキャンペーン企画から月次運用の業務において関連する既存システム間が連携せず、データの転記や重複入力が発生していた。そこで、BPMを用いて既存システムや機能をつなぎ、最小限のプログラム開発で業務プロセスを統合。月次運用業務を約8時間から最短30分に短縮するなど、業務を効率化した。

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課題

 ヤフーの有料会員サービス「Yahoo!プレミアム」でのキャンペーン業務は、企画から設計、開発、月次運用までが最長で約半年かかり、各業務が多くの部署をまたがるため、煩雑になっていた。さらに、各段階でそれぞれ追加されてきたシステムが連携できておらず、データの転記作業や重複入力が発生し、業務生産性が低下していた。業務フローの整備や、業務(特に月次処理)の自動化、システムとマスターの統一が急務だった。

解決方法

 できるだけ既存のシステムや機能を利用し、それらを「つなぐ」ことで、プログラム開発を最小限に抑えて業務プロセスを統合した。一連の業務プロセスをBPMで制御し、タスク間でデータを連携させることで、ポータル上で作業の実行状況を一元管理できるようにした。業務部門の利用者と一緒に実際のシステムを見ながら開発できるアジャイル方式を採用したこともあって、開発開始から約7カ月でシステムの稼働を開始できた。

効果

 業務プロセスの統合と自動化により、業務の量と時間が削減され、生産性が向上した。最大の効果として、月次運用でポイントを対象会員に付与する業務時間が、1キャンペーンにつき従来の約8時間から30分~1時間ほどに短縮された。各種作業の業務品質も向上し、リカバリーの稼働時間も削減された。結果、会員サービスの品質や顧客満足度が向上したほか、開発・運用担当者を5人から2人に削減でき、企画などに回せるようになった。

事例概要

企業規模 大企業向け(1001名以上)
課題 業務効率化
業種 情報サービス業
部署 情報システム部門(開発系)
地域 国内
導入年 2017年

提供企業・製品

導入製品名:IM-BPM for Accel Platform

提供企業:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート

URL:https://www.intra-mart.jp/products/iap/im-bpm/