企業固有の製造プロセスや手法への合致が求められる「中小企業向け生産管理システム」市場。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2012年8月時点で、年商500億円未満の国内中堅・中小企業に、導入済みの生産管理システムのうち最も主要なものを尋ねた結果、導入社数ベースで1位は富士通「GLOVIA smart」シリーズの20.1%、2位はNEC「EXPLANNER/J」シリーズで10.5%、3位は「生産革新Ryu-jin」などのOSK製品群の9.2%だった。
生産管理システムは固有の製造プロセスや手法に合致させる必要がある。ユーザー企業に対して10項目にわたる製品やサービスの評価を尋ねた結果、プログラミングを伴うレベルでのカスタマイズの容易さについてOSK製品群が最も高い評価を得ており、これがシェア拡大要因の1つとみられる。
また、現場レベルでデータを集積したり分析したりする際に、製造ラインに設置したパトランプといった他システムと連携する手段が整っているかという点で「EXPLANNER/J」シリーズが最も高い評価を得た。
端末環境については、2011年から2012年にかけて、スマートフォンが1.9%から7.9%、タブレット端末が2.4%から9.2%に伸び、前年から4倍程度の伸びを示した。全般的に原価管理やAPSなどによる効率化が重視され、年商300億円以上の企業では、海外での利用にも関心が高まっている兆候がある。
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