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生成AI利用率、情シスよりも高いのはあの職種だった

生成AIの活用状況は、担当する業務や職種によって大きく異なる。職種別の生成AI利用実態を把握するためにラグザスが実施した調査によると、エンジニア・情シスの生成AI利用率は職種別で1位ではなかった。では、その職種がそれらを上回ったのか。

» 2026年08月03日 07時00分 公開
[後藤大地キーマンズネット]

 生成AIの活用は、情報収集や資料作成などあらゆる業務で普及している。一方で、実際の利用状況や活用方法は、担当する業務や職種によって大きく異なるのが現状だ。その差異を把握することは、企業の生成AI定着を進める上で重要な課題となっている。

 そのような実態を背景にラグザスは、東京都と大阪府の20〜59歳の男女3000人を対象とした調査を実施した。その内、人事や採用、エンジニア、情報システム、マーケティングなど比較対象となる10職種、計2319人か得られたデータを基に、職種別の利用率や活用されている主な業務が分析された。

生成AI利用率、エンジニア・情シスより高い職種は?

 職種別に生成AI利用率を尋ねた設問において、「毎日利用している」と「週に数回利用している」を合わせた利用率は、「人事・採用」と「マーケティング・広報」が各65.1%で首位だった。「企画・商品企画・事業企画」は59.9%、「エンジニア・情報システム」は57.4%と続いた。最下位は「カスタマーサポート・コールセンター」の27.4%で、首位との差は約2.4倍となった。「総務・法務」は46.6%、「経理・財務」は40.8%、「営業」は36.6%、「デザイナー・クリエイター」は36.4%、「一般事務・営業事務」は34.4%だった。

職種別にみた生成AIの利用率(出典:ラグザスリリース)

 利用経験者1623人を対象に効果の実感を尋ねた設問では、「作業時間を短縮できた」との回答は、「総務・法務」が57.7%で首位となった。「経理・財務」は56.6%、「エンジニア・情報システム」は53.1%、「人事・採用」は52.4%で、4職種が半数を超えた。一方、「特に成果を感じていない」との回答は、「一般事務・営業事務」が24.0%で最多だった。

職種別にみた生成AIの効果実感(出典:ラグザスリリース)

 主な用途については、情報収集・リサーチが幅広い職種で高い比率を占め、中でも「カスタマーサポート・コールセンター」は48.6%、「企画・商品企画・事業企画」は45.5%、「エンジニア・情報システム」は44.7%、「総務・法務」は40.4%と高い数値になった。

生成AIが活用されている主な業務(出典:ラグザスリリース)

 職種固有の用途も確認された。「総務・法務」では「文書・記事・コピーライティング」が47.1%で、10職種全体の28.3%を上回った。「デザイナー・クリエイター」は「アイデア出し・企画立案」が41.9%で、全体の25.3%より高かった。「エンジニア・情報システム」は「プログラミング・コード」作成が27.5%で、全体の11.6%との差が目立った。「カスタマーサポート・コールセンター」では「FAQ・チャットボット作成」が13.5%、「マーケティング・広報」では「デザイン制作」が14.3%、「営業」では「営業資料・提案内容」の作成が13.6%だった。

職種別に特徴が表れた生成AIの活用業務(出典:ラグザスリリース)

 ラグザスは、生成AIの利用頻度や効果、用途には職種差があり、単純な導入だけでは同じ成果を得にくいとした。情報収集やメール作成から議事録、企画立案、プログラミング・コード作成まで利用領域は広く、職種別の課題と業務特性に沿った活用設計や、従業員が継続利用しやすい環境整備が必要との見方を示した。

 なお、今回の調査は、東京都・大阪府の20〜59歳の男女3000人(内、職種別分析対象者2319人)を対象に、インターネットで実施された。調査期間は2026年7月21〜22日。

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