生成AIで減る作業時間、残る確認と責任 ITエンジニア1265人調査
生成AIが出したコードや資料を、誰がどこまで確かめるのか。ITエンジニアへの調査では、この確認を巡る意識が利用頻度に沿って段階的に分かれた。一方、最終的な責任を人が持つべきかという問いでは、使っている人と使っていない人の間に36.3ポイントの差が開いた。
生成AIにコードを書かせ、エラーの原因を調べさせ、資料をまとめさせる。作業時間は確かに減る。では、出てきたものが正しいかどうかは誰が確かめ、その結果に誰が責任を持つのか。スーパーソフトウエアがITエンジニアを対象に実施した調査では、この問いへの意識が、生成AIとの距離によって2通りの形で分かれた。
業務で生成AIを現在利用しているITエンジニアは75.9%に上り、その97.5%が少なくとも1つの業務で「時間が減った」と回答した。時間が減った業務は「エラー原因の調査」が44.1%で最も多く、「技術調査」が36.4%、「コード作成」が36.2%、「ドキュメント作成」が33.3%と続いた。調査と作成を伴う日常業務から、生成AIが入り込んでいる。
使う頻度が上がるほど、確認の重みが増す
変化は作業時間だけにとどまらない。仕事の進め方が「大きく変わった」「ある程度変わった」と答えた割合は、ほぼ毎日利用する人で94.0%、週に数回で77.7%、月に数回で35.3%だった。
「AIの出力が正しいかどうか確認すること」の重要性が増したとする回答も、ほぼ毎日で62.6%、週に数回で35.8%、月に数回で19.9%と、利用頻度に沿って差がついた。生成AIに任せる量が増えるほど、出てきたものを確かめる工程が仕事の中で重要になっているようだ。
一方、責任の所在を巡る回答は様子が異なる。「最終的に人が責任を持つべき仕事がある」とした割合は、ほぼ毎日利用する人と週に数回利用する人がそれぞれ96.9%、月に数回利用する人が96.2%、試したことはあるが現在ほぼ利用していない人でも93.8%と、利用経験のある人の相手では大きな差がない。これに対し、利用経験がない人は60.6%にとどまり、ほぼ毎日利用する層との差は36.3ポイントとなった。全体では91.5%だ。
人が責任を持つべき仕事として最も多く挙がったのは「AIが作ったコードや資料の正しさを確認すること」(39.9%)だった。「品質や安全性を判断すること」が30.7%、「設計方針を決めること」が25.2%、「顧客や利用者に内容を説明すること」が24.0%と続く。いずれも成果物を作る作業そのものではなく、出てきたものを判断し、外に説明する工程に当たる。
生成AIによって作業時間が減る場面が広がる一方、検証と品質判断、そして最終的な責任をどこに置くかという論点は残る。今回の調査では、生成AIを実際に業務で使っている層で、この論点を自分の仕事として捉える割合が高かった。
なお、調査は2026年8月17~19日、現在ITエンジニアとして従事する27~59歳の男女を対象にインターネットで実施した。有効回答は1265件だ。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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