最後に「ペーパーレス化を積極的に実施したくない理由」を聞いたところ、「担当者のスキルが不十分」(37.7%)、「取引先が対応していない」(30.0%)、「その他」(28.0%)、「電力がないと閲覧、編集ができない」(20.0%)、「情報漏えいリスクへの不安が払拭(ふっしょく)できない」(18.7%)と続いた(図3)。
一方、全体の28.0%と比較的多かった「その他」に目を向けると、以下のような意見に大別される。
紙運用の方が簡易で、見やすい
法令や規則
予算や費用対効果が見合わない
既存環境との相性
人の問題(担当者以外)
法的対応が必要、あるいは既存環境との相性が悪いといった声や、紙の方が見やすいといった帳票保管以前の問題に触れるケースも多数聞かれた。一方で予算面での問題や経営層や管理者の意識の問題、データ化への切り替え工数の不足問題など、ペーパーレスを望む方からすると頭を抱えてしまうような意見も多々挙げられており、社内での意識の食い違いなどが原因となって積極的なペーパーレス化が進まない状況も垣間見える結果となった。
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