「簡単・シンプル」とうたわれることが多いHCIだが、実際に導入しようとするとまだまだ情報は十分とはいえない。HCIのありがちな疑問や不安を担当者目線でベンダーに聞く。
ビジネスとITが直結している今、ITインフラにはビジネス展開に追従できる一層のスピードと柔軟性が求められている。これを受けて、仮想化、クラウドが多くの企業に浸透したが、システム構成が複雑化して運用負荷が増大し、かえってスピードや柔軟性を阻害している例が多い。加えて近年は、運用管理者のリソース不足やスキルの属人化に悩む声も多く挙がっている。こうした問題を背景に、国内でも急速に導入が進んでいるのがハイパーコンバージドインフラ(以下、HCI)だ。
サーバ、ネットワーク、専用ストレージ装置を組み合わせた3層構造の基盤とは異なり、Software Defined Storage(以下、SDS)を採用することで、x86サーバにコンピューティング機能とストレージ機能を統合したHCIは、システム構成と運用管理、共にシンプルにすることができる。さらに定型作業の自動化機能により、運用管理スタッフのスキルレベルを問わず、簡単・確実な運用管理を可能にするとして、多くの企業の注目を集めている。
だが一方で、「シンプル」「簡単」といったメリットばかりが注目されるあまり、HCIを実際に導入・運用する際の課題については、まだ情報が十分に浸透しているとはいえない状況だ。加えて昨今は、複数のベンダーが多様なHCI製品を展開している。では本当に自社にマッチする製品を選ぶためには、何に注目すればよいのだろうか。
本稿では、HCIの提供を通じて多数の企業の運用管理効率化を支援している富士通にインタビューをした。「従来のVMware環境と何が違うのか?」「障害の原因特定が難しくなるのでは?」など、HCIにありがちな疑問や不安を聞くことで、導入・運用にまつわる“本当の話”を明らかにする。
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アイティメディア営業企画/制作:キーマンズネット編集部/掲載内容有効期限:2018年11月6日