ビジネスに必要なデータは爆発的に増え続けている。ファイルサーバの容量や快適性に対する現場の要求も厳しくなる一方だが、「安易にサーバ増設」は避けるべきだ。
あらゆるビジネスがデジタル化するにつれ、企業が保有するデータ量は爆発的に増大している。データがどんどん増大しファイルサーバの容量が逼迫(ひっぱく)し始めたとき、どのような解決策があるだろうか。
方法は大きく2つだ。1つは不要なデータを消して空き容量を増やす方法。もう1つは、新たにファイルサーバを増設する方法だ。ただし、前者はユーザーとの調整をはじめ非常に面倒な作業が伴うため、多くの企業が無意識のうちに避けて通っているのが実情だ。近年ではNAS(Network Attached Storage)やクラウドストレージなど、安価で大容量を簡単に調達できるさまざまな製品やサービスが登場していることもあり、「取りあえずファイルサーバを増設しよう」と考えてしまうのも無理はない。
だが、この安易な判断が後に多くの混乱を招き、IT部門の管理負荷が重くなったり、業務部門でユーザーの生産性が低下したりする「諸悪の根源」となることを忘れてはならない。目先のコスト判断だけでサーバ増設を繰り返すと、台数が増えるほどファイルサーバの運用も複雑化する。
だからこそ「次の一歩」を誤ってはならない。サーバ増設やクラウド移行の前にまずやるべきことは何か、次のページで考察してみたい。
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アイティメディア営業企画/制作:キーマンズネット編集部/掲載内容有効期限:2018年11月13日