年末調整を「年1回だけの業務」と侮ってはいけない。紙で処理している場合、申告書の配布、回収、チェックと、多大な手間とコストが発生する。電子化で大きな効果が得られることは想像に難くない。マンガで具体的な効果を解説しよう。
秋の訪れとともに、また年末調整がやってくる……と憂鬱(ゆううつ)になっている総務・人事担当者は少なくないのではないだろうか。特にまだ紙ベースで事務処理をしている企業は大きな負担を感じているはずだ。
50人ほどの従業員を抱えるA社もそんな企業の一つ。「紙の年末調整の申告書を配布するだけでも大変だけど、従業員からそれを回収するのはさらに大変」「提出日に間に合わない人も少なくないし、申告書をチェックして不備があれば、従業員に返して修正・再提出してもらわなきゃいけない。年末はただでさえ忙しいのに……」。年末調整を担当する総務・人事担当者からは、こんな嘆きの声が聞こえてきそうだ。
しかし政府がペーパーレスの取り組みを推奨していることもあり、年末調整もシステム化する動きが広がっている。紙ベースの処理を電子化することの効果は想像以上に大きいものだ。具体的にどのように電子化すべきか、そしてどのような効果があるのか、マンガやイラストを交えて解説する。
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