これからのグローバル競争に勝つためには、急速な進化を遂げつつある生成AIの経営戦略への導入は、日本企業にとって避けて通れない道です。ChatGPTが登場してからおよそ2年。多くの企業は生成AIを業務改善やコスト削減などデスクワーカーの仕事の一部を代替えし、生産性を高めるために活用してきたものの「経営戦略としての生成AI活用」にまでは至っていません。
それは産業が大きく変容していく中で、顧客に付加価値の高いサービス提供が困難になっていくことを意味し、ともすれば競合やゲームチェンジャーに瞬く間に市場を持っていかれてしまう危機の渦中にあるのかもしれません。
革命性があり、破壊的イノベーションの起点ともなり得る生成AI。本フォーラムでは「経営戦略」として、いかに経営者やリーダーが生成AIを組織全体に取り入れていくべきか、生成AI活用を取り巻く環境変化とその最新動向と可能性、そして日本企業の取組みの課題と改善策などについて、一線級で活躍する専門家と実務家よる見解と先進事例紹介を交え検証して参ります。
2025年は「経営戦略としての生成AI活用」こそが、全ての日本企業にとって共通する喫緊の最重要経営アジェンダです。
13:30〜14:00 | 2025年の最重要経営アジェンダ:AIによる知的資本の価値化 2025年、生成AIの活用は企業の知的資本を可視化し、新たな価値へと練り上げる鍵となります。従来、組織知は市場変化に対し即応し難く、その戦略的活用には限界がありました。しかし、マルチモーダルな情報処理能力を持つ生成AIは、これらの断片的な知を統合し、競争優位となり得る「戦略的資産」へとつなげる可能性を秘めています。本講演では、生成AI時代における「知的資本の価値化」の意味と重要性を解きほぐし、その知見を「経営哲学」として組織の内外へどう組み込み、新たな競争軸へと昇華できるのかについて考えます。リーダーや経営者が、AIによって提示された見えざる強みをどう意思決定に反映し、新しい市場や事業機会へつなげるか、生成AIという先端テクノロジーと自社の知的資本を融合させ、持続的な価値創造を果たすための道筋を示します。 東京大学大学院 工学系研究科 教授 川原 圭博 氏 2005年 東京大学情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。 同年 東京大学助手。助教、講師、准教授を経て2019年より教授。2019年 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長。IoT及びAI応用の研究に従事。2019年 日本学術振興会賞、2023年 文部科学大臣表彰受賞。2022年よりJST CRDS特任フェロー、内閣府経済安全保障重要技術育成プログラムWG専門委員、2023年 AI戦略会議委員等に就任。生成AIをはじめとした情報通信技術の研究開発に関する政府への提言活動に従事。 |
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14:00〜14:20 | NVIDIAが予想する生成AIのこれから NVIDIAが創立して30年、AI/ディープラーニングへの取り組みは10年以上の年月が経ちます。AIインフラが世界的な変革を推進するために必要不可欠な環境の中、すべての業界、すべての企業、すべての国が新たな産業革命を起こさなければなりません。今後の業界全体で生産性を変革する様々なテクノロジーの進化を、経営を担うリーダーが知るべき「デジタル AI」 と「フィジカル AI」 2種類のAIソリューションをご紹介します。 エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 事業本部長 井﨑 武士 氏 1999年 東京大学大学院工学系研究科修了。日本テキサス・インスツルメンツ株式会社にて、DVDアプリケーションプロセッサ、携帯電話向けビデオコーデック、DSPアプリケーションの開発を経て、デジタル製品マーケティング部を統括。民生から工業用製品まで幅広いビジネス開発に従事。2015年 NVIDIAに入社し、ディープラーニングのビジネス開発責任者を経て、現在エンタープライズ事業本部を統括。一般社団法人 日本ディープラーニング協会 理事、一般社団法人 人工知能学会 理事、NEDO 技術委員、大分県 IoT 戦略アドバイザー。 |
14:30〜15:00 | 『文系AI人材になる』著者が語る、全社的AIマネジメント力の身につけ方 AIマネジメント力の身につけ方(問われる操作力と導入力)、先進企業事例にみるAIマネジメントの課題、など。 AIX partner株式会社 代表取締役 三井住友カード株式会社 Head of AI Innovation 株式会社カウネット 社外取締役 野口 竜司 氏 AIX partner株式会社の代表取締役。三井住友カードやコクヨグループのAIリード、複数大手企業のAI戦略アドバイザーを務める。経営層へのAI私塾や全社員向け文系AI塾・プロンプト塾、AIプロジェクト支援に力を入れている。生成AI開発スタートアップELYZA CMOも務める。元ZOZO NEXT 取締役CAIO。著書に「ChatGPT時代の文系AI人材になる」など。 |
15:00〜15:20 | AIによる戦略的ビジネス成果の実現と進め方 生成AIによる変革によって、新たなデータの利用方法、需要、AIのユースケースがさまざまな業界のあり方が変わろうとしています。組織、プロセス、テクノロジー、そしてAI戦略に欠かせないデータの観点で国内外のAIによるイノベーションの事例を通して、戦略的ビジネス成果の実現と進め方、それをDell Technologiesとしてどのようにご支援できるかお話しします。 デル・テクノロジーズ株式会社 常務執行役員 システムズ・エンジニアリング統括本部 SE統括本部長 藤森 綾子 氏 大学卒業後、アプリケーション開発業務を経て、2000年にEMCジャパン株式会社(現デル・テクノロジーズ株式会社)に SEとして入社。製造、流通・サービス、金融、通信など、ほぼ全ての業界のお客様を担当し様々な大型案件に携わる。 2008年、豪にてMBAを取得後、SE部長として新規顧客開拓部署の立ち上げを行う。その後、本社・グローバルと連携しながら、アライアンス活動含めた大手通信・金融のSE本部長として従事。2022年よりシステムズエンジニアリング統括本部長に着任。 |
15:30〜16:00 | 日立グループにみる経営と生成AI活用、そして今後の可能性 生成AIの取組み全体像、そして課題。経営と生成AIの活用、社内事例(経営幹部の活用、IT領域での活用、等)。 株式会社日立製作所 Generative AIセンター センター長 Chief AI Transformation Officer 吉田 順 氏 1998年に日立製作所に入社。2012年にAI/ビッグデータ利活用事業を立ち上げ、AIやデータ利活用プロジェクトを多数推進。2021年より、トップデータサイエンティストを集結したLumada Data Science Lab.のco-leaderとして、Lumada事業拡大の加速と人財育成の強化に取り組んできた。現在は、Generative AIセンター センター長として、生成AIを活用したプロジェクトをリード。 |
16:00〜16:20 | 生成AIを経営、戦略、そして組織に浸透させるための越えるべき課題とゴール 【ゲスト】 株式会社日立製作所 Generative AIセンター センター長 Chief AI Transformation Officer 吉田 順 氏 【モデレーター】 AIX partner株式会社 代表取締役 三井住友カード株式会社 Head of AI Innovation 株式会社カウネット 社外取締役 野口 竜司 氏 |
開催日時 | 2025年1月30日(木)13:30〜16:20 |
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形式 | オンライン |
参加費 | 無料(事前登録制) |
定員 | 300名 ※申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 |
主催 | 株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 | エヌビディア合同会社、デル・テクノロジーズ株式会社、日本マイクロソフト株式会社 |
お問い合わせ | 株式会社ビジネス・フォーラム事務局 customer1@b-forum.net |
※視聴URLは開催前日までにお送りいたします。万が一届かない場合はお知らせください。 |
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