SDEパートナーズは、企業で生成AIツールを業務利用する会社員を対象に実施した調査結果を公表した。全社標準ツールの導入率はMicrosoft CopilotとChatGPTが拮抗した一方、利用者の83.0%が実務での機能不足を感じていることが分かった。
SDEパートナーズは2026年6月8日、国内法人における主要な生成AIプラットフォームの導入状況や活用実態に関する調査結果を発表した。全社標準の生成AIツールとしては「Microsoft Copilot」が45.3%、「ChatGPT」が45.0%、「Google Gemini」が28.3%で、上位3サービスが法人利用の中心となっている。
一方で、導入が進んでも現場での評価は高いとは言えない。全社標準生成AIツールの利用者に、機能や精度が実務レベルに達していないと感じることがあるかどうかを聞いたところ、「頻繁に感じる」が24.3%、「たまに感じる」が58.7%で、合計83.0%に達した。「全く感じない」は2.0%にとどまった。
具体的な課題では、「社内システム・ツールとの連携不足」が43.3%で最多だった。既存の業務環境に生成AIが十分組み込まれていないことが、現場での使いにくさにつながっている可能性がある。調査結果によると、全社標準ツール以外のAIツールを併用する利用者も70%を超えており、企業が標準導入したツールと、実務で実際に使われるツールが分かれる構図も見えてきた。
活用の中身を見ると、利用用途は「メール・各種文書の作成・添削」が50.1%、「資料の構成案・骨子の作成」が46.0%、「議事録作成・情報の要約」が41.8%で上位を占めた。活用深度では「補助」と「定着化」が計52.9%で過半数を占める一方、「標準化」以上も44.1%あり、個人の作業支援から組織的な活用へ進む企業も出始めている。職種別では情報システム・ITが2.7、法務・コンプライアンスが2.6と高く、経理・財務・会計は2.0で相対的に低かった。
なお、調査は2026年3月18〜23日にかけてインターネットで実施した。対象は、従業員300人以上の企業に勤め、業務で生成AIツールを利用している会社員1014人だ。
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