次に、Windows Server 2003を利用していると回答した人に、取った(取る予定)対策の内容について尋ねた(図2-1)。
1位は「Windows Server 2012へ移行する」で40.3%、2位は「Windows Server 2008へ移行する」で31.5%、3位は「サポート終了後もWindows Server 2003を使い続ける」で9.2%、4位は「その他」で6.2%、5位は「自社ではサーバは保有せず、クラウドサービス(IaaS、SaaS、PaaSを含む)を利用する」で4.2%という結果になった。
「その他」の内容を見ると「複数サーバが存在するため、対策はさまざま。2008および2012に移行、一部をクラウド化、一部を仮想化にする予定」といった、対策が複数混在していることを挙げる方が多かった。
続いて、今回の対策と併せて取り組んだこと、取り組みたいことを尋ねた(図2-2)。1位は「サーバの仮想化」で48.8%、2位は「インフラを変更するのみで、新たな取り組みは行わない」で20.1%、同率2位は「セキュリティの強化」で20.1%、4位は「BCP、バックアップ強化」で18.5%、5位は「運用管理の自動化や強化」で15.3%となった。
この結果から、これを機にパブリッククラウドへ移行する企業は少ない状況にあり、7割強が自社の環境を維持したままWindows Server 2008または2012に移行すると回答した。このタイミングでサーバを仮想化しようとする企業は全体の約半数にのぼることが分かる。
また、Windows Server 2008への移行は大企業の方が多い傾向にある。大企業の方が32bit対応のWindows Server 2003上で動かすアプリケーションが多いことから、定石通りWindows Server 2012への移行がスムーズに行えず、Windows Server 2008への移行にとどめていることが推測される。
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