2015年度は、ハードウェアが1815億円、ソフトウェアが4億円が見込まれた同市場。34.6%のシェア率を誇る1位ベンダーとは?
富士キメラ総研の調べによれば、2015年度の国内L2/L3スイッチの市場規模は、1819億円で、その内ハードウェアが1815億円、ソフトウェアが4億円と見込まれている。
当該市場は従来、専用ASICやネットワークプロセッサ、専用OSをベースにハードウェアとして提供されており、現状ほぼハードウェアとなっている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース、見込)を見ると、1位のベンダーが34.6%でシェアトップを維持している。2位は10.9%。3位は9.9%で、移動体通信キャリアの投資抑制により、販売は微減となる見通し。4位は6.8%。5位も同じく6.8%で、アンマネージド製品での大型案件に加えシャーシ型の販売も徐々に拡大し、好調に推移すると見込まれている。6位は4.8%で、ライフタイム保証を訴求点に他社からのリプレース需要を獲得し好調。7位は3.6%で、PoE対応製品の販売が好調で販売が年々拡大している。
近年、通信キャリアにおいて、サービスインフラを統一のプラットフォーム上に仮想アプライアンスとして構成することで、コスト削減、運用管理の一元化、新サービス向けインフラ構築の迅速化などを実現するNFV導入に向けた動きが出てきており、今後ソフトウェア比率が緩やかに増加していくと考えられている。さらに、CPUメーカー側でも高速な処理を実現するCPUの開発を進める動きがあり、CPUの性能向上スピード次第では、ソフトウェア製品の市場拡大が前倒しになる可能性もある。
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