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グループウェア「導入前」に注意すべきポイントとは?そこが知りたい!グループウェア

数ある中から慎重に比較し、自社に適した製品を検討したのに「利用してみたら意外と使いにくかった」という残念な意見が出る。こんな事態を避けるため、グループウェア導入前に注意すべきポイントを解説する。

» 2016年03月08日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 グループウェアの導入目的をしっかり考え、使いたい機能を慎重に比較し、自社に適した製品は何なのかを検討したはずなのに、メンバーから「利用してみたら意外と使いにくかった」という残念な意見が出ることがあります。「使ってみるまで分からなかった」ということも確かにありますが、そんな状況は極力避けたいものです。

 そこで、今回はグループウェア導入前に注意すべきポイントを説明します。

導入前にここだけは注意すべき「3つ」のポイント

 きちんと機能を比較して、最適なサービスを選び、大きな期待を持って導入したグループウェア。しかし使ってみたら、「こんなはずじゃなかった」と言うネガティブな意見かあちこちから聞こえてくることもあります。

現在使用している他の業務ソフトとの連携ができない

レスポンスが重く、使い勝手が悪い

 このような声が不満の声としては多いようです。

(1)業務に使用しているシステムの状態をチェックしてみましょう

 グループウェアの機能自体に不満はなくとも、使い慣れてくると、「これとこれも、まとめてできないかなぁ」と思う業務がたくさん出てきます。例えば、月々の給与計算や明細の発行、請求業務などを、いちいちプリントアウトして封筒に詰めてといった作業もそうです。それらをグループウェアと連携することができたら、業務効率が上がるのではないか、と気づいたとしても、連携できないグループウェアだったらそこで終わりです。

 あなたの会社で「グループウェアを導入しよう」という機運が高まったら、業務部門や情報システム部門に相談して、現在のシステムと使っているソフトウェアの状況、そして業務の改善点などを洗い出しておきましょう。グループウェアを導入することは、あなたの会社の業務改革を行うことに等しいといえます。

 特に中堅中小企業では、帳票や書類の発行、発送作業に忙殺されているのではないでしょうか?自社が使っている業務システムをチェックしておき、グループウェアとの連携を視野に入れておくといいでしょう。

(2)「無料お試し期間」をうまく活用しましょう

 グループウェアを導入し、使ってみたらレスポンスが遅かった。あまりにひどいと、使用するメンバーの利用意欲も下がってしまいますね。しかし、これは使ってみるまで分からないことです。事前のチェックには限界があるでしょう。「使ってみるまで分からない」ことにはシンプルな解決しかありません。「お試し版」を試してみて、各担当の意見を聞いてから正式導入を決定することです。

 現在、多くのクラウドタイプのグループウェアは「無料お試し期間」を設けています。導入目的が明確になって、必要な機能もある程度絞り、「だいたいこれにしようか」と決めたとしても、まずは「無料お試し期間」を利用して使い勝手を体験してみましょう。

(3)グループウェアを提供する「企業」の信頼性を検討してみましょう

 グループウェアは日常業務のためのインフラとして使うものです。使い勝手が悪いどころか、使えなくなるようなトラブルが頻発するようでは困りますよね。

 そこで、グループウェアを提供する企業のこれまでの実績を調べてみることも大切です。その企業自体が安定的に事業を継続しているのか、クラウドサービス提供者としての信頼性が高いかどうかなどの評判を検討してみましょう。

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