キーマンズネット会員311人を対象にアンケート調査を実施した。導入率や導入のきっかけ、満足度などグループウェアの利用実態が明らかになった。
キーマンズネットは2018年1月5日〜19日にわたり、「グループウェアの利用状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数:311件)。
回答者の顔ぶれは、情報システム部門が42.4%、事業部門が37.0%、管理部門が15.1%、経営者・経営企画部門が5.5%だった。
今回は「企業が情報共有で利用しているツール」とその中の1つでもあるグループウェアの導入率や導入のきっかけ、満足度などを、2014年に実施した同調査と比較した形で分析した。全体の8割強がグループウェアを導入済みであることや、導入者の約7割が「満足」と感じていることなどが明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前に了承いただきたい。
組織が業務を効率的に進めるためには「情報共有」が重要であることは、今やどの企業においても共通認識であろう。そこで今回はまず「自社で情報共有に利用されているもの」について、1位〜3位までを選択してもらった。
その結果、1位に挙げられたものは「メール」59.5%、「グループウェア」27.3%、「電話」6.1%と続き、2位では「メール」27.7%、「グループウェア」26.7%、「電話」17.7%。同様に3位では「電話」27.3%、「Web会議/ビデオ会議」17.4%、「グループウェア」15.8%となった。
これらを合計した結果は図1の通りで、時間をかけずに広く共有できることや、証跡が残ることもあってか、メールやグループウェアを利用するのが主流になっていることが分かる。従来、主流であった電話はやや順位を下げているが、いまだ5割以上の方が利用している実態が見えた。今後は、より手軽かつスピーディで証跡も残るビジネスチャットが順位を上げてくるかもしれない。
次にグループウェアの導入状況を尋ねた。その結果「既に導入済みである(追加リプレースなし)」が75.6%、「既に導入済みである(追加リプレースの検討あり)」が11.3%、「新規で導入を検討中」が2.9%、「必要性を感じるが導入時期は未定」が5.8%、「必要性を感じない」が4.5%となり、まとめると全体の86.9%が導入済みであった(図2)。
この結果を2014年3月に行った同様の調査と比較すると、全体の導入率は74.8%から12.1ポイント増加。従業員規模別に見ると、100人以下の中小企業は前回の47.6%から29.6ポイント増加の77.2%に、101〜1000人の中堅企業では9.1ポイント増加の88.6%に、1001人以上の大企業では5.4ポイント増加の90.3%が導入済みと、全ての企業規模で導入率が増加していた。特に最近ではクラウド型グループウェアのサービスラインアップも増え、導入のハードルが下がったことなどから中小企業での導入が大きく進んだと予測できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。