グループウェアの導入がこれほどまでに進んだ理由は他にもある。導入のきっかけについて尋ねた。
1位は「スケジュール管理を実施するため」54.1%、2位は「メールでの情報共有の限界」43.7%、3位は「業務フローの効率化を目指して」38.9%と上位3項目が他に比べて突出して高い結果となった。
残業時間の削減が社会課題にもなっている昨今、勤怠管理だけでなく、業務時間内でどのような業務に従事しているのかを“見える化”することは管理面上、重要である。一方、従業員にとっても業務を明確にすることで目標とのギャップを把握できるなど、良い効果を生むであろう。
また、情報共有の典型である「報告、連絡、相談」を例に挙げるならば、進捗(しんちょく)や経緯を時系列に確認することができたりスケジュール管理とひも付けたりできる点などで、メールでの情報共有では難しい側面をグループウェアがうまく補足していることが分かる。こうした企業の情報共有ニーズに対する機能面での充実が、前述したクラウド型グループウェアなど利用形態の変化と相まってメールからグループウェア活用への流れを加速させたのだろう。
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