キーマンズネット会員358人を対象に無線LANの導入状況を調査した。「無線LANの規格」「無線LANでのセキュリティ対策」などが明らかになった。
キーマンズネットでは、2016年2月25日〜3月8日にかけて「無線LANの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数358件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門で主に導入・検討や運用に関わる立場が全体の45.0%、一般部門で主にユーザーとして利用する立場が55.0%という構成比だった。
前編では「無線LANの導入状況」や「導入目的」「導入時に重視したポイント」などをレポートした。既に無線LANを導入した企業では、導入や運用関連のコストを重視していたが、今後導入する企業はセキュリティ面を重視する傾向が強いことが分かった。
後編では「接続可能なクライアント端末」や「無線LANの規格」「無線LANでのセキュリティ対策」「無線LANに関するトラブルの有無、内容」などを明らかにする。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
最初に、「無線LANに接続可能なクライアント端末(複数回答)」を聞いたところ、全体では「ノートPC(93.3%)」「タブレット(49.3%)」「スマートフォン(39.5%)」「デスクトップPC(22.0%)」「プリンタ(11.7%)」「複合機(8.5%)」の順となった。
規模別では100人以下の中小企業でスマートフォンとプリンタの接続率が目立って高く、「さまざまなものをつないでいる」傾向が強い。また、業種別に見ると、流通・サービス業全般でタブレットが62.7%と他業種に比べて高かった。これは店舗などでタブレットを活用する機会が多いことが想定される。
次に、「無線LANの規格」について聞いた。導入済み企業においては「IEEE 802.11g(61.5%)」「IEEE 802.11n(56.4%)」「IEEE 802.11b(37.2%)」「IEEE 802.11a(37.2%)」「IEEE 802.11ac(23.4%)」と、半数以上が11gと11nを導入しているのに対し、導入予定では、「IEEE 802.11n(57.1%)」「IEEE 802.11ac(55.6%)」「IEEE 802.11g(38.1%)」「IEEE 802.11a(28.6%)」「IEEE 802.11b(20.6%)」という具合に、その中心がより高速な規格にシフトしていることが分かるが、あえて古い規格を導入する理由がないことも影響していそうだ(図1-1、1-2)。
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