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フィッシング攻撃対策を効果的に実施するための注意ポイントセキュリティ強化塾(1/4 ページ)

本物そっくりの偽サイトに誘導する「フィッシング攻撃」の報告件数が月間1000件を超えるほどに急増している。

» 2017年09月19日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 「保護のため、Apple IDは自動的にロックされます」「Apple ID通知の再確認」「Appleからの領収書です」。このようなタイトルで届いたメールは、いかにも緊急性があるような気がして、ついついメール本文のURLをクリックして内容を確認したくなる。だが、絶対にクリックしてはならない。

急激に増えているフィッシング攻撃

 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が運営する「フィッシング対策協議会」によると、2017年8月のフィッシング報告件数は1100件に上っている。これは前月比でほぼ倍の数値で、フィッシングによる攻撃の激しさが理解できる数値だ。

フィッシング報告状況 図1 フィッシング報告状況(出典:フィッシング対策協議会)

 冒頭で紹介したアップルをはじめ、有名なブランドやECサイトをかたるメールが多数登場している。同報告によれば、2017年8月だけで24種類のブランド名が使われた。

 一般ユーザーに向けての注意喚起も活発に行われている。例えば、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が運営するTwitterアカウント「内閣サイバー(注意・警戒情報)」でも頻繁にフィッシング関連の投稿が行われている。

 システムの脆弱(ぜいじゃく)性を突くだけでなく、「人間の脆弱性」を攻撃するこのフィッシングに対して、私たちはどのような対策を打てるのだろうか。フィッシングに「だまされないため」、そしてフィッシングで「だまさないため」に、今できることを再認識してみよう。

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