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アクセスポイント

無線モジュールが内蔵された各デバイス(無線クライアント)を無線でネットワークに接続するための装置のこと。有線LANでいえば、ハブに相当する役目をする。無線LANを提供する空間に、電波の届かない場所が生じないように複数のアクセスポイントを設置する。アクセスポイントの台数が増えてくると運用管理が煩雑になるが、その場合はアクセスポイントを一元管理することができる無線LANコントローラを使用する。

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アクセスポイントの基本機能とは?

●隣接アクセスポイントの検出機能
周囲の電波をモニタリングし、他のアクセスポイントを検出できる。電波干渉発生時の迅速な対応を可能にする。

●バーチャルアクセスポイント(VAP)
これは1台のアクセスポイントを複数のアクセスポイントのように働かせる機能。SSIDとセキュリティを複数設定することができる。VAPをVLANに対応させることが可能で、無線LANを複数のセグメントに分けて構築できる。

●PoE(IEEE 802.3af準拠)
PoE(Power over Ethernet)規格であるIEEE 802.3afに準拠。既存のPoE給電スイッチをそのまま使用できる。

●WDS(Wireless Distribution System)
WDS機能により、無線経由でのブリッジが可能となり、ケーブル工事なしに電波が届かない死角を消すことができる。

アクセスポイントの導入メリットとは?

ネットワーク接続の使用環境が無線になることで、クライアントのモビリティが実現され、生産性の向上につながる。たとえば会議室にアクセスポイントが導入されることで、会議の効率化や、会議で使う紙資料の削減に貢献する。また、LANケーブルの配線工事が不要になることから、人事異動やオフィスのレイアウト変更にも容易に対応でき、フリーアドレス(社員が個々に決まったデスクを持たないオフィススタイルで、オフィスの収容効率が向上することでオフィス賃料の削減に役立つ)も実現できる。受付やロビーへの導入では美観の向上にもつながる。さらに、建設現場や住宅展示場、工場など、元々LANケーブルの配線が難しい環境でもアクセスポイントなら手軽にネットワークを導入できるようになる。