世界初の技術で透明マントにも手が届くか、「3次元メタマテリアル」とは?

立体的なナノ構造で光の屈折率を変えることで透明マント実現に近づく「3次元メタマテリアル」技術が登場した。詳細に解説する。

 今回のテーマは原材料の物性ではなく、立体的なナノ構造=カタチで光の屈折率を変える「3次元メタマテリアル」だ。背後や前方からの光を迂回(うかい)させるマントを作れば、まるで映画『プレデター』の怪物がまとった光学迷彩のような「透明マント」が出来上がるかもしれない。光通信を高速化する可能性も秘めた、自然界にはない「疑似物質」が、現実の世界に誕生した。

「3次元メタマテリアル」とは?

 メタは「超越」、マテリアルは「物質」を意味する言葉で、「メタマテリアル」といえば人工的に作り出した、いわば「超物質」、あるいは「疑似物質」といった意味になる。つまり、自然界の物質にはない性質を備えた人工の「物質のようなもの」だ。

 自然界の元素や化合物はそれぞれ固有の性質を持ち、その性質を変えるならば化学的組成を変える必要があるが、メタマテリアル研究は、新しい化合物を作成するのではなく、原材料の物性はそのままに、超微細な形状パターン、つまりカタチによって性質を変化させようとする。

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