IT導入完全ガイド
サービス復旧の視点から考える、バックアップツール活用術(3/5 ページ)
クラウドストレージの利用
代表的なクラウドストレージへの対応は、多くのバックアップツールが済ませており、単純にバックアップやレプリケーション先をクラウドストレージに設定するだけで済む。ただしWANを経由するため処理時間が長くなりがちであることと、リストア時の転送料が予想外に高額になりかねないことに注意が必要だ。
ディスクへのイメージバックアップ
レプリケーションはツールとしては低コストになったといっても装置の二重化が必要で、ネットワークに常時データが流れるデメリットもある。そこで一般的に広く利用されているのが日次などスケジュールに基づき定期的にデータをコピーする「バックアップ」だ。
これにはディスクのシステム領域もデータ領域も含めてコピーする「イメージバックアップ」と、ファイルシステムを利用して必要なファイルだけをコピーする「ファイルバックアップ」とがある。
今主流になっているのがディスクへのイメージバックアップだ。イメージバックアップをディスク上に作っておけば、システム丸ごとのリストアが簡単で高速になる。また、ファイルを選んでリストアできる製品もある。
リストアがシンプルなので、データの転送にかかる時間(数時間から1日以上など)以上の時間と手間がかからず、テープからのリストアよりもはるかに早く復旧できることになる。またディスクにファイルバックアップをした場合でも、テープよりもリストアが早く済むことが多い。
テープへのバックアップは長期保管、アーカイブ用途に
かつて主流だったテープへのバックアップは、業務の早期復旧の視点からはリストア時間とテープ入れ替えなどの手間の面から不利な点が多い。基本的には1次バックアップはディスクに、2次以降のバックアップにテープを用いるのが得策だ。
データを低コストに長期保管するにはテープに勝るメディアはない。最後の最後の保険としてテープへのバックアップがものをいう。ただし長期といってもテープドライブの世代で互換性が保証されるのは2世代前まで。実質6~7年以上の長期保管には最新テープドライブ仕様にのっとったデータ移行が必要なことには注意しよう。また保管環境によってはテープの劣化により読み出せなくなることもあるのでそのリスクも勘案する必要がある。
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