セキュリティ強化塾

シャドーITを禁止せず、生産性を落とさないために

クラウドサービスが普及した理由は便利だからだ。それ故に社員が勝手に利用する「シャドーIT」につながる。対策はあるか。

 クラウドサービスは家庭、企業を問わず普及した。読者の多くも何らかのクラウドサービスを活用しているだろう。その理由は便利だからだ。それ故に企業が把握していないサービスを勝手に利用する「シャドーIT」につながってしまう。

クラウドサービスへの不安感が払拭(ふっしょく)された故に心配だ

 総務省が2018年に発表した「平成30年版情報通信白書」の第2節「企業におけるクラウドサービスの利用動向」によると、2017年においてクラウドサービスを利用する企業の割合は56.9%と前年を大きく上回った。クラウドサービスの効果を実感する企業の割合も85.2%と大きく、クラウドサービスのメリットがクラウドへの不安感、不審感を超えた様子が見て取れる。

クラウドサービスを活用する企業は年々増加している クラウドサービスを活用する企業は年々増加している(出典:平成30年版 情報通信白書)

 クラウドで利用するサービスは「ファイル共有・データ共有」が51.2%と最も多く、次いでサーバ利用、電子メールとなる。これらの機能は社内で運用するよりも、クラウドサービスを利用することが当たり前となっていることが分かる。

 しかし、便利であるが故に気を付けないといけないポイントがある。それは「シャドーIT」と呼ばれるような、企業の管理外で活用されるクラウドサービスだ。特に「Dropbox」「OneDrive」「Google Drive(Google One)」などのファイル共有サービスは個人利用が先に普及した。便利で無料のサービスを業務でも使いたくなることは止められない。

 企業ポリシーとして「利用を禁ずる」とうたうことは簡単だ。だが、過去に「USBメモリ使用禁止」にしたところで対策としては不十分だったことが思い浮かぶ。

 シャドーIT、特に「クラウドサービス」のコントロールをどうすべきかは世界共通のIT課題となりつつある。今回はクラウドサービスのコントロール権を確保する「CASB」を学ぼう。

注目が集まるCASBとは?

 CASBは「Cloud Access Security Broker」の略語で、調査会社のガートナーが提唱した仕組みだ。ファイル共有を始めとしたクラウドサービスの利用を把握し、状況を可視化する仕組みを提供するソリューションとして注目を集める。

印刷する
SNSでシェア

こんなメディアも見られています

キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9

キーマンズネット SNS

X @Keymansをフォロー

インフォメーション

キーマンズネットをフォロー