RPA導入で必ず起こる、テストの問題とは

RPA導入で必ずぶつかる壁として「テスト」がある。いい加減にしたり、従来のシステムと同じ要領で行ったりすると、思わぬロボトラブルにつながってしまう。テスト時によくある7つの失敗事例とその原因を紹介する。

 RPA導入のピークが終わり、知見がたまってきたように思える昨今だが、多くの企業で「ロボが止まる」「ロボが誤った動きをして業務が滞る」といった品質に対する悩みや課題の声を耳にする。SHIFTはこうした悩みに対し、開発や品質保証・テストを支援する立場でプロジェクトに参画してきた。

 前回は、品質に対する悩みや課題に対し、「RPAのロボをどうやって作成するか」という切り口で開発のあるべき姿やポイントを紹介した。次のテーマとして、ロボの品質を高めるために抑えておくべきテストのコツを解説する。

 RPAプロジェクトを成功させる上でテストは重要な工程だ。いい加減に行ったり、従来のシステムと同じ要領で行ったりすると、思わぬトラブルにつながってしまう。今回はテスト時によくある失敗事例を原因とともに紹介し、次回は、失敗をしないためのテストの計画と方法についてポイントを絞って説明する。

RPAのテストはどうして失敗するのか

 第3回で解説したように、ロボのトラブルは「ロボが止まる」「ロボが誤動作する」「ロボ停止に気付けない」「ロボを再実行できない」の4つに大別できる。テストの目的は、これらのロボトラブルの原因を見つけ、本番での発生を未然に防止することだ。

 しかし、実際には多くのプロジェクトで「テストの誤りや漏れ」が原因でリリース後の本番にロボトラブルが発生している。その結果、テスト担当者を含む開発部門は現場のユーザー部門から「なぜテストで見つからなかったのか」「テスト時には確認していなかったのか」などと、トラブルの要因を追及されることになる。なぜ、テスト工程を経たにもかかわらず、このようなトラブルが発生してしまうのか。その原因を、“誤りや漏れ”が発生する項目別にまとめた(表1)。

表1 「テストの誤りや漏れ」の項目と原因 表1 「テストの誤りや漏れ」の項目と原因

 今回はロボの機能に関わる「機能観点」に焦点を当てているが、ロボのトラブルはこれ以外にもセキュリティや端末の動作のし易さ、性能といった「非機能観点」も含め、幾つかの要因がある。以降では、表1の項目1~7に沿って、それぞれ事例を交えて詳しく紹介しよう。

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RPAで失敗しない、“優等生ロボット”の育て方・付き合い方

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この記事の著者

西本 浩平
西本 浩平

SHIFT ビジネストランスフォーメーション事業本部 技術推進部 RPA推進グループ 兼 技術推進グループ 大手SIerをはじめ、金融、通信、EC関連企業など、さまざまな領域において複数のソフトウェア開発プロジェクトに参画。ソフトウェアの品質保証・テストの観点から、計画・設計、プロジェクト全体の体制構築、品質管理、PMO業務まで業務経験は多岐にわたる。現在は、金融機関のRPAプロジェクトの開発および品質保証業務に注力するとともに、大手通信系企業の品質標準プロセスの構築推進にも従事する。

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