創業50年の手芸屋が超アナログ業務をほぼ0円で自動化できたワケ

「いわゆる町の手芸屋さん」だったハマヤだが、ほぼ0円でアナログ業務をデジタル化し、今では手芸用品の卸やEC販売のみならず、ITコンサルティングやシステムの受託開発などにも事業を広げる。手芸一筋50年でやってきたハマヤが、なぜIT事業を立ち上げるまでになったのか。

 ハマヤは京都で1972年に創業した手芸の卸売会社で、2022年に創業50年を迎える。数年前までは電話、電卓、複写の手書き伝票を「三種の神器」として業務を進めていた。PCは経理担当の2人が使っているのみで、経営データはブラックボックス化し、デジタル化を進めようにも従業員からは「得たいが知れない」と拒絶される状況だった。

 ところが今は、業務の見直しとシステムの活用によって年間約5760時間、人件費約570万円を削減し、DXを前進させている。しかも、予算が厳しい状況で"ほぼ0円のシステム"を自前で開発したという。事業部長の永井氏が社内の取り組みと中小企業におけるデジタル化のヒントを解説した。

ベテランの勘と経験だけが頼りのアナログ職場

 同社のビジネスは、メーカーから仕入れた商品を小売店に卸すか、ECサイトを通じて消費者に直接販売することで成り立っていた。卸や販売では発注管理、請求管理、在庫管理、納期管理などの多数の業務が発生する。

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