カワサキが挑む「つながるバイク」前人未踏のクラウド活用

嗜好性の高い自動二輪車を提供し、ユーザーに愛される「ファンの多いバイク屋」であるカワサキが、ライダーと機体の絆を深めるクラウドサービスをリリースしている。

 個性的な自動二輪車を提供し、熱烈なファンを抱えるカワサキモータースが2022年5月26日、「AWS Summit Online 2022」に参加した。「カワサキが目指すコネクティッドビークル ~世界中のライダーに届ける新たなライディング体験~」と題した講演で同社の志村拡俊氏(企画本部 コネクティッド推進部)が登壇し、同社のファンが愛する「走りの楽しさ」をより深く支援するサービスと、それを開発したマイクロサービスアーキテクチャについて語った。

「走りを楽しむ」に特化 走行補助アプリ「RIDELOGY THE APP MOTORCYCLE」

 カワサキモータース(以下、カワサキ)は川崎重工業を親会社に持ち、モータサイクル&エンジン事業でグループ売り上げの一角を担う。「GPZ900R」(通称「Ninja」)などの時代を象徴するような機体やグリーンのカウルを始めとする個性が愛され、同社のユーザーにはいわゆる「マニア」も多い。

 志村氏によれば、自動二輪車は耐環境性能や搭載性に関して自動車とは異なる厳しい基準が設けられ、その上で同社のファンは乗り物を「楽しむ」傾向が強い。そのため同社は「乗り物を使った移動」にとどまらない価値を提供する「コネクティッドビーグル」の開発に力を入れる。

 同社のクラウドサービスは、走行補助アプリ「RIDELOGY THE APP MOTORCYCLE」を通してデータを収集/分析するものだ。スコアリングした走行プロファイルやメンテナンス情報を提供したり、ユーザーの走りを支援したりといった方法で新たな走行体験をもたらす他、同社の今後の開発やセールスにも活用する。

 同アプリは2018年にリリースされ、当初はエッジに特化したものを2021にバージョンアップして、サービスを大幅に拡充したものだ。主な機能には「モーターサイクルの状態やセッティングの可視化」「メンテナンス履歴の保存」「『乗り味』をアプリから調整できるチューニング機能」「走行履歴の保存/共有機能」などがある。エンジン回転数やスロットル開度を記録して地図やグラフ、3Dアニメーションでプレイバックできる機能もある。

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