コロナ禍で拡大しすぎた情シス業務を整理してみた

DXの推進やテレワークシフト、断続的な個人情報の漏えいなど、情シスを取り巻く環境は絶えず変化しています。研究職やインフラエンジニア、情報システム部長などさまざまなポジションを渡り歩いた体験を基に、情シスの業務範囲の変遷についてをお届けします。

 エンジニアリングマネージメントの社長兼「流しのEM」の久松です。業務委託先でエンジニアリングマネージャーを担当しつつ、ITかいわいについて歴史やエピソードを基に整理し「IT百物語蒐集家」として人の流れに主眼を置いたnoteを更新しています。

 特に好評なコンテンツの一つが、情シスの業務やキャリアを整理する記事です。情シスのスキルセットは企業の状況によって大きく異なりますが、どこでも"なし崩し"的に業務範囲が拡がる傾向にあります。業務の整理は「キャリアアップ」や「待遇交渉」「求人作成」など、さまざまな場面で役立ちます。本稿では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延で起きた変化についてお話しながら、拡大する情シスの業務範囲を整理します。

著者プロフィール:久松 剛(エンジニアリングマネージメント 社長)

 エンジニアリングマネージメントの社長兼「流しのEM」。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学で大学教員を目指した後、ワーキングプアを経てマッチングアプリ「Omiai」を提供するネットマーケティングで、SREやリクルーター、情シス部長を担当し上場を経験。その後レバレジーズで開発部長やレバテックの技術顧問を担当後、LIGでフィリピン・ベトナム開発拠点EMやPjM、エンジニア採用・組織改善コンサルなどを行う。

 2022年にエンジニアリングマネージメントを設立し、スタートアップやベンチャー、老舗製造業でITエンジニア採用や研修、評価給与制度作成、ブランディングといった組織改善コンサルの他、セミナー開催などを担当している。

Twitter : @makaibito

コロナ禍を経て情シスの業務範囲はどうなる

 20年前、「組織で最もPCに強い人が任命される」ことで多くの情シスが誕生しました。当時の主な業務は「デスクトップPCのキッティング」「社内ファイルサーバの設定」「アカウント管理」などでした。

 しかし現在、情シスの守備範囲は下図のように拡大を続けています。各要素について見ていきましょう。

情シスの業務範囲(出典:久松氏の提供資料)

社内インフラ

 ノートPCの普及でPCが社内外のあらゆる場所に持ち運ばれるようになり、無線LANの整備が必要になりました。2007年以降はスマートフォンやタブレットによって業務の自由度が増し、BYODやゼロトラストといった新しい概念が登場しました。そして今では、自宅が正式な職場と見なされるようになりました。

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情シスのキャリア戦略

エンジニアリングマネージメント社長の久松氏が、情シス部長を2社で担当した経験を基に、情シスのキャリア戦略で役立つ情報を発信します。

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この記事の著者

久松 剛
久松 剛

合同会社エンジニアリングマネージメント社長。博士(慶應SFC、IT)。IT研究者から、ベンチャー企業・上場企業3社でのITエンジニア・部長職を経て独立。大手からスタートアップに至るまで常時複数社でITエンジニア新卒・中途採用や育成、研修、評価給与制度作成、組織再構築、広報、AX・DX・FDEチーム組成などを幅広く支援。

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