「年1回2時間」のセキュリティ研修は危ない?

日々巧妙になるサイバー攻撃に対応するには「短いトレーニング」が効果的だと専門家は語る。最新のセキュリティトレーニングの手法とは。

本稿はGTTのCIO兼CISOであるジェームズ・カリミ氏によるゲスト記事です。

 従業員をオフィス勤務に戻す企業も増えているが、パンデミックの副作用として、フィッシングやスミッシング(テキストメッセージを使ったフィッシング)、その他の巧妙な中間者攻撃などの脅威は残っている。

 パンデミックが始まって以来、フィッシング攻撃は急増している。しかし、イーロン・マスク氏になりすました人物から「暗号通貨を買うように」というダイレクトメッセージが届くほど、フィッシング攻撃は分かりやすいものではない。

 セキュリティを取り巻く環境には高度なシステムを構築するためのツールや専門知識などが豊富に存在する。その中でも"従業員"は自分自身と企業を安全に保つ方法を必ずしも知らないため、常に潜在的な弱点になっている。

 企業のCISO(最高情報セキュリティ責任者)やCIO(最高情報責任者)は、サイバーセキュリティのトレーニングの方法を見直し、手順を更新し、攻撃をシミュレートし、他のリーダーを取り込むためにサイロを取り払う必要がある。

なぜ「短いトレーニング」が効果的なのか

 十分なサイバーセキュリティのトレーニングとは、かつては毎年2時間のコースを受講することだったが、サイバー攻撃の急速な進化を考慮すると、このアプローチでは不十分になってきている。

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