「紙で報告して……」ここでしか言えない従業員デジタルスキルの実態調査

デジタルシフトが叫ばれる中、従業員は多くのITツールと関わりながら業務を進める必要がある。ITツールを使って業務や事業を変革するスキルや素養が求められることもあるだろう。そうした中で、企業における従業員のITリテラシーは十分なのだろうか。リスキリングなどの取り組みと併せて調査した。

 キーマンズネット編集部は2023年に注目すべきトピックスとして「セキュリティ」「SaaS」「電帳法/インボイス」「Windows 11」「社内ヘルプデスク」「音声コミュニケーション」「デジタルスキル」の7つのトピックスを抽出し、読者調査を実施した(実施期間:2022年11月11日~12月12日、有効回答数654件)。企業における2023年のIT投資意向と併せて調査結果を全8回でお届けする。

 第5回は「デジタルスキル」の調査結果を紹介する。

調査サマリー

  • 41.9%がITリテラシーに自信がないと回答
  • 企業規模が小さいほど従業員のITリテラシーに自信がなく、体系的な学習プログラムを提供できていない傾向にある
  • 「ExcelやWordを扱えることだけがPCのスキルだと思っている人が多い」「紙での紙での報告を求める上司がいる」など、自社のITリテラシーに悩みを抱える情シスの声もあった
  • 一方、従業員数が5001人以上の大企業においては、52.7%が事業部門を対象とした新しいデジタルスキル(データ分析やAI活用、自動化ツール開発/利用、IoT)に関する学習プログラムを提供している。

41.9%がITリテラシーに自信がないと回答

 コロナ禍で非対面のコミュニケーションが増え、それを補うためにデジタルツールの導入が進んだ。従業員がデジタルツールを使わずに業務を進めることが難しい企業もあるだろう。

 ただ「使うためのスキル」だけでなく、ITツールを使って業務や事業を変革するスキルや素養も求められつつある。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の文脈では、事業部門が自ら業務に課題意識を持ち変革することの意義が叫ばれ、その手段としての「ノーコード/ローコード開発ツール」や「RPA」(Robotic Process Automation)といったツールが台頭した。

 こうした潮流の中、従業員のITリテラシーや上記ツールを使うためのデジタルスキルは十分なのだろうか。アンケート調査の結果を基に現状や取り組みを俯瞰する。

 はじめに、回答者が自社の従業員のITリテラシーをどう認識しているかを探るために「勤務先での従業員のITリテラシーは十分であるか」を尋ねた。なお、本調査ではITリテラシーを「情報基礎リテラシー」(情報を探し、精査し、使う能力)、「コンピュータリテラシー」(PCやアプリケーションを操作する能力)、「ネットワークリテラシー」(インターネットやセキュリティに関する知見やモラル)として定義している。

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7つのITトピックス 2023

2023年に注目すべきトピックス「セキュリティ」「SaaS」「電帳法/インボイス」「Windows 11」「社内ヘルプデスク」「音声コミュニケーション」「デジタルスキル」の7つのトピックスに関するアンケート調査の結果を紹介する。

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