自動化の効果が水のように消える……ROIの蜃気楼にとらわれない方法

業務担当者が自らの業務を自動化できるとしてブームになったRPAだが、「コストがかさむ一方で徐々に効果を実感できなくなる」「使わないロボットが増えて、徐々に効果がコストを下回る」といった課題も聞こえてくる。その理由と解決策とは。

 「一時期『RPAで○○時間削減』という文言をよく目にしました。しかし、部分的な自動化を積み上げても、効果は水のように消え、残るのは維持費のみという話をよく聞きます」――こう話すのはデジタル・インフォメーション・テクノロジーの成田裕一氏(プロダクトソリューション本部 執行役員 DXビジネス研究室 室長)だ。

 同氏はユーザー企業で6年間、RPAの大型スケールを指揮した後、日本RPA協会 スケール化Evangelistとして企業の自動化プロジェクトを支援している。その中で、「コストがかさむ一方で徐々に効果を実感できなくなる」「使わないロボットが増えて、徐々に効果がコストを下回る」といった課題に悩む企業を目の当たりにしてきた。

 同氏は、その理由について「RPAが個別最適化のためのツールだから」として解説し、その課題を乗り越えるために“全自動”と“費用対効果の可視化”のための仕組みを作るアプローチを提唱している。同氏が解説した内容を前編と後編に分けて紹介する。

RPAのよくある課題(出典:成田氏の提供資料)

RPAはコストがかさむ一方で徐々に効果を実感できなくなる

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