デジタル関連技術のリスキリング調査

年収の差が生む「リスキリング格差」 お金と目的、学習意欲の課題

「ChatGPT」など生成系AIを代表とするテクノロジーの急速な発展により、デジタル関連スキルの習得が急務だ。リスキリングが求められる一方で、障壁もある。

 大手企業を中心にリスキリングの取り組みに関心が集まる一方で、中小企業など育成費用を捻出するのが困難な組織の従業員はリスキリングの機会を得ることが難しいのが現状だ。

 デジタル人材育成プラットフォームを提供するIGSのONGAESHIプロジェクトチームが20~30代の社会人を対象に実施した調査(回答件数1854件、調査期間2022年12月19~21日)によれば、現在、「リスキリングに取り組んでいる」とした人は19.6%(196人)、「リスキリングの必要性は感じるものの取り組んでいない人(リスキリング予備軍)」は35.1%(724人)、「取り組んだことはなく必要性も感じていない人」は45.3%(934人)だった。

 調査結果からリスキリング経験の有無と諦めた理由、学習したいこと、学習する自信が持てない理由、リスキリングを途中で中断した理由など、障壁となり得る項目を基に、リスキリングの課題の焦点を見ていく。

お金の課題、年収の差が生む「リスキリング格差」

 「デジタル関連のリスキリングのために実際にかけられる費用」を尋ねた項目では、全体の82%(273人)が「5万円未満」と回答した。さらに、年収400万円を境に比較したところ、年収400万円未満の85%(152人)と年収400万円以上の79%(121人)が「5万円未満」と回答した。

リスクリングのために払える費用はいくらまでか(出典:IGSのリリース資料)

 デジタル関連スキルを実務で使えるレベルになるまでには、学習にかかる費用は5万円を超えるケースが多く、「個人でリスキリング費用を負担することが難しい」という声が反映される結果となった。

 「費用が理由でデジタル関連のリスキリングを諦めたことがあるか」と尋ねた質問では、全体の44%(146人)が「ある」と回答した。さらに、年収400万円を境に比較したところ、年収400万円未満の人は51%(91人)、年収400万円以上の人は36%(55人)となった。20~30代の賃金の低さが指摘される中で、経済格差によってリスキリング格差が広がっていることが分かる。

印刷する
SNSでシェア

ニュースピックアップ

この連載の記事をもっと見る

こんなメディアも見られています

キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9

キーマンズネット SNS

X @Keymansをフォロー

インフォメーション

キーマンズネットをフォロー