村田製作所が模造紙と付箋からの脱却 デジタル化推進の秘策とは?

村田製作所では、ブレストや思考整理の手段として模造紙や付箋を使った共同作業を全社的に実施していたが、テレワークの導入を機にそのプロセスの見直しが必要となった。テレワークにマッチした新しい手段として “あるツール”を導入したところ、業務のデジタル化が一気に進んだという。

 コンデンサーをはじめとする電子部品メーカーとして知られる村田製作所。素材から製品までの一貫生産体制を強みとして、電子部品を構成する素材の開発や事業化にも力を入れている。

 同社では、ブレストなどの共同作業や個人の思考整理に模造紙と付箋を使っていたがテレワークの導入によって、従業員が同じ場所に集まる機会が減ったことで、この作業の方法を見直す必要が出てきたという。

 共同作業のためのコラボレーションツールは数多く存在するが、模造紙の自由度や大手企業ならではのセキュリティを兼ね備える代替手段を探すことは容易ではなかった。しかし、最終的に“あるツール”を導入することで、一部のチームが模造紙と付箋の文化を手放し、業務のオンライン化が大きく進むことになった。

 どのような試行錯誤や意思決定があったのか。ツール導入を指揮した村田製作所の岡村 一太朗氏(技術・事業開発本部 マテリアル技術センター 材料プロセス開発部)に経緯を聞いた。

模造紙と付箋を使ったブレスト文化が転換期を迎える

村田製作所 岡村 一太朗氏

 村田製作所では、チームでコミュニケーションを取りながら課題を明確化する“課題ばらし”という作業を日常的に実施している。この課題ばらしは、同社内の多くの部署で、期末や期初、開発テーマの立ち上がりといった節目などに実施する共同作業だ。取り組み内容によっては週次レベルでタイムリーにPDCAを回すために課題ばらしを行うこともある。同社では従来、この課題ばらしに、A0サイズの模造紙と付箋を使ってきた。

 まず、各チームメンバーが思い付いたアイデアや課題を付箋に書き込み、模造紙に貼る。模造紙の上で付箋を移動させながら、課題を整理したりグルーピングをしたりする。課題に対する施策も同じように付箋に書いて整理する。最終的にはそれらをスケジュールも含めて計画に落としこみ、取り組み内容と結果を可視化して進捗を管理する場合もある。

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