「バーチャルオフィス」はオフィス回帰の抵抗手段となり得るか メリットや製品選定のポイント

ハイブリッドワークの普及に伴い、チームワークを醸成するためのコミュニケーションの場としてバーチャルオフィスが注目されている。バーチャルオフィス台頭の背景や主な機能、導入のメリット、導入時と活用時の留意点、製品を選定する際のポイントを解説する。

 バーチャルオフィスとは、インターネットの仮想空間に構築されたオフィスを指す。アバターを操作して他の従業員とコミュニケーションを取れる点が特徴だ。新型コロナウイルスの感染拡大によってテレワークを採用する企業が増え、「従業員の様子が分からない」「会議以外の気軽なやりとりが難しい」といった課題を解決する手段としてバーチャルオフィスが注目された。その後ハイブリッドワークの普及に伴い、オフィスワーカーとテレワーカーのコミュニケーションの場として再びバーチャルオフィスに注目が集まっている。

 本稿では、バーチャルオフィス台頭の背景や主な機能、導入のメリット、導入時と活用時の留意点、製品を選定する際のポイントを解説する。

バーチャルオフィス台頭の背景

 バーチャルオフィス「ovice」で知られるoViceで広報を務める薬袋友花里氏によれば、バーチャルオフィスの利用が本格化してきたのは2021年ごろだ。

 「新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークを開始する企業が急激に増加しました。テレワークを採用した企業は、『従業員の様子が分からない』『会議以外の気軽なやりとりが難しい』といった課題に直面し、コミュニケーションを出社時と同じようなものに近付ける目的で、バーチャルオフィスに注目しました」(薬袋氏)

 コロナ禍におけるテレワークがきっかけとなり、バーチャルオフィスの需要は一気に拡大し、新たな製品が次々に登場した。その後、企業がオフィスに回帰するにつれて、オフィスワークとテレワークの組み合わせである「ハイブリッドワーク」を採用する企業が増えた。

 一方でハイブリッドワークは、オフィスワークのメンバーとテレワークのメンバーの間で得られる情報の密度に差が生じがちだ。これに対応する形で、バーチャルオフィスはバーチャルとリアルを融合する機能を実装するなど進化を続けている。

バーチャルオフィスにはどのような機能があるのか

 企業は、テレワークやハイブリッドワークでバーチャルオフィスをどのように活用できるのか。

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