赤ちゃん本舗がIT業界未経験の人材を中心にDXを推進、最も重視したことは?

赤ちゃん本舗では2021年からノーコード開発ツールで業務のデジタル化に取り組み、社内のアプリ開発者が業務のIT化を促進させてきた。担当者がDXに取り組む中で「特に大切だ」と感じたことは何だったのか。

 赤ちゃん本舗は、妊娠や出産、子育てに関わるさまざまな商品やサービスを提供している子育て総合支援企業だ。同社がDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みをはじめたのは、コロナ禍がきっかけだった。

 2020年以降、コロナによる影響で顧客の生活スタイルは一変した。国内出生率も、コロナ以前の2019年に比べて2023年は88%にまで減少し、行動制限の影響で顧客の来店機会が失われた。オンラインショッピングも運用していたが商品を手に取って購入したいニーズに応えられない。

 テレワークの利用拡大や時差出勤の導入など、場所や時間を問わずに働ける環境も必要だった。生産性向上は売上に直結する課題なので早急な対応が求められる。

 赤ちゃん本舗はこれらの変化に対応するため、非IT部門が中心となってアプリケーションを開発し、複数システムを連携させて業務を自動化、省力化した。同社は非IT事業会社だが、今では30人のアプリ開発者を育成できたという。赤ちゃん本舗の伊藤 竜氏(マーケティング本部 顧客コミュニケーション部 シニアスタッフ)が、業務改革の中で特に重要だと感じたポイントを語った。

DX推進部門の過半数はIT業界未経験の人材 不安の中、DXを何から始めた?

 現在はDXを力強く前進させている同社だが、はじめたばかりのころは不安もあったという。

「システム導入に当たってDX推進部門を新設しましたが、5人の初期メンバーのうち私を含む3人がIT業界未経験で、当初は不安もありました。DXの必要性はメンバー全員が認識していたので、各自でスキルを磨きながら進めようと決意しました」(伊藤氏)

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