食券、アルコールチェック……ロケットづくりに挑戦する老舗製造業の下町DX

かつて炭鉱を支える事業で発展し、今は宇宙産業に挑戦している釧路製作所。同社のDXは、従業員の時間をじわじわと奪っていた3つの課題をITによって解決するところから始まった。

 「強いから生き残れる、大きいから生き残れるのではなく、変われるから生き残れると私は考えています」――。こう話すのは、釧路製作所の羽刕(うしゅう) 洋氏だ。

 釧路製作所は1956年、三菱工業系の炭鉱子会社として北海道釧路市で設立された。当時の釧路市は石炭鉱業、水産業、製紙業などの基幹産業がいずれも日本トップレベルの業績を誇っていたが、現在は厳しい状況に置かれている。釧路製作所も鋼製橋梁や産業機械製造などへ移行したものの、これらのマーケットも芳しい状況とは言えない。そこで最近は、インターステラテクノロジズ社(北海道大樹町)にロケットのエンジンの燃焼実験装置を納入するなど宇宙開発分野での展開を強化している。

 さらに、社内ではDXチームを組織して、従業員の時間をじわじわと奪っていた3つの課題を独自のアプリケーションで解消することからデジタル化を始めたという。老舗製造業がどのようにDXに取り組み、どんな未来を描いているのか、釧路製作所の羽刕(うしゅう)洋氏(代表取締役社長)と新保美玖氏(品質保証室)に聞いた。

宇宙産業に挑戦する老舗製造業はどこからDXに挑んだのか

 釧路製作所の主力事業である鋼製橋梁の製造規模は2020年の90万トンをピークに、現在は全国で15万トン以下にまで減少したという。地方都市は労働人口の減少スピードが速いこともあり、大きな危機感を持っていると羽刕氏は語る。

印刷する
SNSでシェア

事例で学ぶ! 業務改善のヒント

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

こんなメディアも見られています

キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9

キーマンズネット SNS

X @Keymansをフォロー

インフォメーション

キーマンズネットをフォロー