NASだらけの創業約200年香料メーカーがBoxでDXした舞台裏

企業変革に取り組む塩野香料で、Boxは導入半年で全従業員の97%が毎日活用するツールとなった。しかし、導入当初はさまざまな壁に当たったという。どのように乗り越えたのか。

 塩野香料は1808年に創業した総合香料メーカーだ。食品や飲料、化粧品などに欠かせないフレーバーやフレグランスを提供している。

 同社では、会社資産となるデータがさまざまなシステムやNAS、個人のPCに散在していた。情報システム部門は、NASの故障時の復旧作業やユーザーの操作ミスなどによるファイル消失などの対応に時間を取られていた。その他にもデータの蓄積や共有にまつわる課題として、ストレージ容量の枯渇や、メールのPPAP運用に悩んでいたという。

 これに対し、同社はBoxの導入を決定した。しかし、同社は導入当初はBoxの活用がなかなか進まない、ITリテラシーがそれほど高くない従業員が新しいツールを使えるか不安といった課題が積み重なっていたという。どのような工夫で壁を乗り越えたのか。塩野香料の堀井亮太氏(コーポレート本部経営管理部課長)、枝木由希子氏(コーポレート本部経営管理部)が語った。

万全な導入体制かと思いきや、進まないBox導入 どう乗り越えた?

塩野香料 枝木由希子氏(左)と堀井亮太氏(右)

 「従来は、社内のNASの他、個人のPCが散在しており、その管理に苦慮していました。海外拠点や取引先のシステムもさまざまで、セキュリティ対策を強化する必要もありました」(枝木氏)

 こうした課題を解決するために導入したのが「Box」だ。導入時は、全社で役割を分担した。経営層は、トップメッセージを発信して、自ら積極的に活用する姿勢を見せた。従業員やマネージャーは、現場での活用促進を担った。情報システム部門は外部パートナーのサポートを受けて、幅広い役割をこなした。しかし、それでも最初は思ったように活用が進まなかったという。

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